だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090309@船底のネズミ



麻生首相森元首相(2009年04月07日)衆議院本会議場で言葉を交わす麻生太郎首相(左)と森喜朗元首相(東京・国会内) 


「麻生批判するのは船底のネズミ」 森元首相がけん制
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090309/stt0903092140014-n1.htm
自民党森喜朗元首相は9日、沖縄県沖縄市での党衆院議員の会合であいさつし、次期衆院選の時期に関し、麻生太郎首相に「そう慌てることはない。ここまできたら腹を据えて任期いっぱいやりなさい」と進言したことを明らかにした。

党中堅・若手の首相批判に対しては「船底にいるネズミは船に水が漏れてくると最初にチューチュー言って飛び出す」とけん制した。


【単刀直言】森喜朗元首相 鳩山民主は「表札」を裏返しただけ
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090528/stt0905282318016-n4.htm
[2009.5.28 23:15]
27日の党首討論では麻生太郎首相と鳩山由紀夫民主党代表の経験の差が出たね。
まあ鳩山さんはロマンチストなんだな。でも「古い政治よ、さようなら」と言っているけど「友愛」は「EUの父」と言われるクーデンホーフ・カレルギー伯爵の思想だろ。ずいぶん古いよ。麻生さんもそこを突っ込まないとね。

しかし、鳩山さんも小沢一郎さんが代表代行に残っていてはつらいよな。「小沢」って表札だったら近所のガキに石を投げられるから表札を裏返しして「鳩山」にしただけでしょ。中には小沢さんがドーンといて金庫もハンコもみんな握ってるんだもん(笑い)。

もうイデオロギー対立の時代は終わり、自民党民主党もそれほど差はないんだから友好的にやってもよいはずなのに、そうならない。なぜだか分かるかな。民主党自民党を出てった人、自民党から選挙に出たかったけれど出られなかった人ばかりだろ。後はオブラートに包んでいるが旧社会党の人だ。だから自民党への恨みつらみが募って何でも憎いんだよ。自民党が嫌がることは何でもやる。世襲制限だってそうだろ。民主党は「わが党は世襲をやりません」というが、鳩山さんも小沢さんも世襲だろ? そういう人が「辞めます」と言うなら公平だけど、できるわけがないじゃない。

それなのに民主党に乗せられて「自民党もやります」というのはどうかな。候補者を選ぶプロセスを変えるのなら予備選とか公募制とかいろいろな方法はある。要は勝つことでしょ。例えば現職が倒れて補選をやるときに「息子でなければ勝てない」ということもある。その時に「誰も候補者がいない」となっては党も困るんじゃないかな。まあ、おれは1回目の選挙は無所属で「有権者のみなさんに公認をもらった」と言って当選した。東京で育ち、有名校に行き、父親のおかげで地方の選挙区から出るっていうのは正直どうかとも思うよ。おれは息子が県議に出るのも反対したんだ。「国会議員をやってくれ」という気はさらさらない。そんなことは有権者が決めることなんだよ。でも世襲制限をやっても選挙には勝てないよ。民主党に「自民党の改革は中途半端だ」と言われるのがオチだ。自民党で堂々たる議論をしなきゃ。

定数削減もそうだろ。いま衆院定数300を目指す議連参加を呼びかけるペーパーが出回っているけど、これも民主党に乗せられているだけだ。定数300ってことは比例代表をなくし、完全小選挙区制にするということでしょ。公明党が「うん」と言うかね。公明党に「議連に入ったら応援しない」と言われてけんかできるのか。自民党にプラスになることは一つもない。軽挙妄動は慎むべきだ。こんな議論は有権者を愚(ぐ)弄(ろう)しているよ。

麻生さんの支持率は上がってきたでしょ。敵失じゃないよ。経済も外交も一生懸命やっていることが国民に次第に理解されてきたんだ。定額給付金などで朝から晩までテレビで悪口を言われ、民主党は「政策より政局」で解散に追い込もうとした。よく歯を食いしばって頑張ったと思うよ。

でも自民党の支持率は上がらない。なぜかな。モノを言わないからだよ。街頭でチラシを配って名前を連呼するだけ。スーパーのセールじゃあるまいし。それにあいさつをしない。順番を守らない。テレビに出ても野党と一緒に自民党の悪口を言う。派閥総会で先輩議員の発言を平気でヤジる若手もいるんだよ。今日(28日)も中川秀直元幹事長がうちの派閥の若手を集めて勉強会をやっていたようだね。派閥総会にぶつけるのは「おれは派閥とは関係がない」というジェスチャーかな。一種の嫌がらせだろうな。でも彼らがやっていることは派閥とどこが違うんだろうね。

自民党指導力を失いつつあるのかな。時代かな。でもそれでは有権者が納得できる説明はできないよ。やっぱり堂々と政策を訴えなきゃ。世の中で一番足りないのは家族、地域社会の絆(きずな)でしょ。だからこそ教育が大事なんだ。日本の伝統・文化をしっかり守る。民主党日教組と組んで教育基本法を元に戻そうとしてるんだよ。社民党は「民主党と政権を取って教員免許更新制を粉砕しましょう」と言っている。それでいいんですか。

それから地方再生だな。いまこそ党を挙げて偉大な田舎を再生する政策を打ち出すべきじゃないかな。あとは安全保障。民主党は結局海賊対処法案にも反対でしょ。そういうことを自民党議員が丁寧に国民に説明しないといけない。衆院任期満了は9月なんだから解散はもう射程内だ。いつやっても大差はない。麻生さんがよく考えて国民に信頼される陣容を作って信を問えばよいと思っているよ。


<関連>
20090714@自民党代議士会と麻生降ろし
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100419#p1

20090721@両院議員懇談会
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100602#p1

20090527@党首討論 vs鳩山民主党代表
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091207#p1