だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090829@街頭演説:池袋駅東口


自民党に力を」首相絶叫=麻生コール、熱狂渦巻く−東京・池袋
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090829-00000111-jij-pol
自民党総裁麻生太郎首相は、東京・池袋のJR池袋駅東口を全国遊説の終着地に選び、「われわれに力を与えてください」と絶叫。伝えられる劣勢がうそのように、1万人以上の群衆からは「麻生」コールが沸き起こり、首相は満面の笑顔で拳を高々と突き上げた。

首相が東口ロータリーに到着したのは午後7時半すぎ。ワイシャツの袖をまくり上げた姿は、まさに戦う党首。選挙カーの上で東京10区出馬の元防衛相小池百合子氏の横に立つと、「麻生さーん」と声援が飛んだ。

景気対策麻生太郎は完全にやり遂げてみせます」「日本を守るのは自由民主党」。約15分間にわたり必死の形相で絶叫。「貨物検査法案は衆院を通ったが、参院で審議未了の廃案。小沢一郎氏は国連中心主義と言っていたが、言ってることとやってることが違うでしょうが」と、小沢攻撃も織り交ぜた。

対する鳩山由紀夫民主党代表が同時刻に駅を挟む西口で演説していることも意識、「東口に集まってくださり、厚く御礼申し上げます」と頭を下げた。演説終了後は麻生コールがこだまし、首相も笑顔で両拳を夜空に高々と突き上げ応じた。

東口には1時間以上も前から大勢が待機。首相の到着時には通行人も足を止めて駅構内にまであふれかえるほどの黒い人垣ができ、握手を求めて群衆が殺到した。 


「お願い」フィナーレ…自・民、池袋決戦
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin2009/news/20090830-OYT1T00072.htm
 「日本の未来に責任を取る」と叫ぶ自民党麻生首相、「日本で初めての『民主政権』を誕生させる」と訴える民主党鳩山代表

政権をかけて争う両党党首は29日夜、「最後の訴え」の場所にいずれも東京・池袋を選び、駅をはさんだ東と西で主張をぶつけ合った。同駅周辺は身動きもできないほどの人だかりに。他の政党党首らも各地でフィナーレの演説を行い、列島を選挙一色に染め抜いた長い夏の戦いを締めくくった。有権者はどんな政権を選び取るのか。審判は30日に下る。

JR池袋駅東口。午後7時半過ぎからの演説で、ブルーのワイシャツの袖をまくり上げた麻生首相は日に焼けた拳を握り、「日本の未来に責任を取る」と叫ぶように訴えた。選挙戦前半に見られた「おわび」は封印、「自民党には経済成長させる政策があるが、民主党にはない」と民主党を激しく批判する場面もあった。

周辺は歩道から人があふれる混雑。夫婦で演説を聞いた東京都板橋区の主婦、高橋幸子さん(39)は「妊娠中で子育て政策に一番興味がある。ばらまきで将来にツケを回すのでなく、子どもを育てやすい社会にしてくれる政党に入れたい」。

同区の自営業、海老根善行さん(61)は「民主党では財源に不安があるが、これまで支持した自民党の政策で社会に閉塞(へいそく)感が広がった。両党首の演説を聞いて決めたい」と冷静に分析していた。

西口に陣取った鳩山代表が午後7時40分頃、「日本の歴史を塗り替えるみなさん、お集まりありがとうございます」と切り出すと、支持者で埋まった西口公園の熱気は最高潮に。「頑張れ」「政権交代だ」の声が飛び交った。

鳩山代表は、公約がぶれていると自民から批判されたことについて「誹謗(ひぼう)中傷合戦は好まない。堂々とマニフェストを理解してもらうよう訴えてきた」と総括。「日本で初めての『民主政権』を誕生させるため、命を懸けて働く」と宣言すると、「鳩山総理」のかけ声も上がった。

練馬区の上田友美さん(37)は「親の収入に関係なく、子どもが平等に教育を受けられる社会にしてほしい」。埼玉県所沢市の会社員田辺圭さん(26)は「歴史に残る演説だと思って来た。もっと具体的な政策を聞きたかった」と話した。

公明党太田昭宏代表は、地元のJR赤羽駅前で最後の演説。マイクを両手でしっかり握り、「あと1票、あと1票、みなさんに頼るしかない」と声をからした。

共産党志位和夫委員長もJR池袋駅東口で、午後3時半頃から「国民が主人公の新しい日本に」と訴えた。

社民党福島瑞穂党首はJR大阪駅前で、「民主党独り勝ちではなく……」と前置きした上で、拳を振り上げながら19回「社民党」と連呼。

国民新党綿貫民輔代表は、地元・富山県南砺市で「郵政民営化で全部良くなるというマニフェストが現実には泥沼になっている」と自民党批判を展開した。

みんなの党渡辺喜美代表は横浜市内で「必ずこの国を変えていきます」と何度も拳を突き上げながら訴えた。

改革クラブ渡辺秀央代表は堺市で、「(北朝鮮による)拉致被害者の救出に全力で取り組む。日本の将来を真剣に考えているのは我々だ」と語った。

新党日本田中康夫代表は兵庫県尼崎市で「尼崎の街から本物の政権交代を」と訴えた。



【09衆院選】「この国はどう変わるのか」 真夏のロングラン攻防【産経】
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/090829/elc0908292254018-n2.htm
40日間にわたるロングラン選挙のフィナーレの地として自民、民主両党は東京・池袋駅を選んだ。東口に陣取った麻生太郎首相(自民党総裁)、西口は民主党鳩山由紀夫代表。ともに鬼気迫る表情でスポットライトを浴びた。

首相「みなさんの暮らしを守ると同時に日本を守らなければならない。世界が期待する技術、先祖から受け継いだDNAと底力、経済成長政策。この3つがそろっている日本の未来が暗いわけがない。麻生太郎は日本の未来に責任を取ります」

鳩山氏「米国ではイラク戦争への反省からオバマ大統領が誕生した。米国民は大変な勇気を世界に示した。日本にできないはずがない。古い政治をこのまま続けるのか。勇気を持って歴史を塗り替えるか。その選択の選挙なんです」

両陣営とも人垣で身動きもできないほど。違いと言えば、首相側は日の丸の小旗が多数揺れ、鳩山氏側はほぼ皆無だったことくらいだった。

首相は、自民党内の「麻生降ろし」がピリオドを打った直後の7月21日に衆院を解散した。この時点で選挙があれば自民党の大敗は確実だったが、憲法で許される最大日程(40日間)の「冷却期間」を置けば十分挽回できると踏んだからだ。

首相は「8月を日本を考える1カ月にしてほしい」と訴え、これまでの経済政策の実績を強調。「政権ではなく政策を選択してほしい」と説き、民主党の外交・安全保障、教育政策の危うさ、経済政策の一貫性のなさを批判してきた。

この戦略はうまくいくかに見えた。この間、鳩山氏はマニフェスト政権公約)に掲げた日米FTAなどで発言がブレ続け、外交・安全保障をめぐり、民主、社民、国民新の3党の足並みも乱れた。鹿児島県では国旗を切り張りし民主党旗を作る“事件”も発覚。自民党の支持率はジワジワと回復した。

8月中旬の自民党の分析では300選挙区中110議席前後で勝算が立ち、党執行部は「このまま支持基盤を固めれば」と手応えを感じていた。

一方、民主党は「政権交代」「新旧交代」を一点張りで訴える戦術に出た。外交・安全保障政策に対する自民党の攻撃には一切応じず、幹部の足並みが乱れぬようオフレコ発言も極力慎しんだ。鳩山氏は就任後ほぼ連日続けてきた記者団のぶら下がり取材にも応じなくなった。

これが功を奏したのか、18日の公示後は民主党に再び追い風が吹き始めた。各メディアは「民主党300議席超の勢い」と次々に報じ、勝ち馬に乗ろうとする「バンドワゴン効果」で民主党はさらに勢いづいた。

このような状況では自民党に「危機バネ」が働くものだが、今回はあまり効かなかった。原因は自民党の集票マシンである業界団体が今後の“報復”を恐れ、「両にらみ」に転じたためだとみられている。

それでも首相は「選挙は2%の勝負だ。100人に2人が変わればひっくり返る。だから選挙は最後まで分からない」と強気を崩さない。確かに2%の投票先が変われば選挙区情勢は数十議席単位で入れ替わる。

だが、今回は4年前の郵政選挙のような明確な争点はない。与野党政策論争も乏しかった。ある閣僚経験者は「今回の風は薄気味悪い」とこぼした。なぜ、どこから吹くのか、はっきりしないからだ。「日本はどう変わろうとしているのか」。与野党とも明確な答えを示せぬまま「審判の日」を迎えた。(石橋文登


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