だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090224@日米首脳会談後の会見



日米首脳会談後、記者の質問に答える麻生首相。米ワシントンで。2009年2月24日撮影


麻生首相ぶら下がり詳報】 日米首脳会談後「オバマ氏は信頼に足る指導者」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090225/plc0902250753004-n1.htm
【ワシントン=石橋文登】訪米中の麻生太郎首相は25日未明(現地時間24日午後)、ワシントン市内のマンダリン・オリエンタル・ホテルで同行記者団の取材に応じ、初会談したオバマ米大統領の印象について「世界の抱えている現状について一緒に手を携えてやっていける信頼に足る指導者。今後とも色々な問題を率直に話し合える信頼できるリーダーだ」と語った。取材の詳細は以下のとおり。

ーー今日の日米首脳会談について、初顔合わせとなったオバマ大統領との印象を含めて聞かせてください

「印象…。(オバマ大統領は)米国だけを考えているのではなくて世界の抱えている現状を含めて、一緒に手を携えてやっていける、信頼に足る指導者なんだなという印象が一番ですね。やっぱり日米同盟が、コーナー・ストーンという言葉だったけど、礎だという話を含めて…。話も非常に率直でしたし、意見交換としては非常に内容があったと思いましたね。そういった意味では非常に、今後とも色々な問題を率直に話し合える信頼できるリーダーなんだなという印象を持ちました。もうひとつは何でしたっけ?」

ーー首脳会談の中身について…

「ああ中身…。中身は濃かったと思いますね。半分は景気対策、経済の問題が大きかったと思いますが、アジア太平洋地域において北朝鮮の拉致の話、核の話…。非常に詳しく内容を知っておられましたね。そしてアフガニスタンパキスタンの話についてもアフガニスタンだけって話ではなく、パキスタンやイランの話が大事なんだっていう話やら…。また、エネルギー、気候変動といった問題についても極めて関心が高く、それに対する提案もいろいろあったことが印象に残りました。北朝鮮の話についても詳しかったし、検証可能なものでなければという話についても、はっきりとクリントン国務長官と同様の意見を述べておられました。話をキチッとした上での話なんだと理解したところです。あとは何ですかね…。金融については一番肝心なのは基軸通貨であるドルの信頼の維持ということであって、いろいろ言うけれども基軸通貨たるドルの信頼性が損なわれると非常に大きな影響が出るので、ドルの信頼維持をするためにどうすればよいのかという話をいろいろさせてもらった。後は気候変動の話やら省エネの話やら…。日本のエネルギー効率が世界でもっともよいとか、日本からは高速鉄道というものをもう少し考えた方がいいと。日本は東京23区内に約1000万人が住んでいるけれども、その鉄道依存率は76%。そんな国は日本しかありませんといった話をして、米国の自動車文化を変えることになるんだといった話やら何やらをしたんですけども…。色々な意味で非常によく知っておられましたので、話は非常に現実的で早く、中身の濃い対話ができたと思っています」

ーー日米のみならず世界中の同時株安が進んでいるが、これについて意見交換はあったのか

「ダウの話やら、株価の話が直接出たわけではありません。通常こういう時に首脳が株の話をすることはありません」

ーーアフガニスタン問題について日米で一致した点はあるか

アフガニスタンに関してはアフガニスタンをやっただけではダメ、隣のパキスタン、それから西に国境を接しているイラン、ここに約200万人の避難民が出ていますから、イラン、パキスタンの2つからのアプローチが必要と。特にパキスタンに関しては、日本はパキスタン支援国会議を4月にやることについて感謝。アフガニスタンに関しては色々な職業訓練などを韓国と一緒にやろうとしていますが、これについても感謝。そういったところが大事ですかね…」

ーー北朝鮮のミサイル問題について話し合ったのか

「ミサイルについては発射されたときの初動が大事なんであって、直ちに対応していくことが大事ということをしました。拉致問題に関しては、これは向こうがよく知っておられましたし、クリントン国務長官にも先週来日されたときによくこの話をしていますので、向こうがこっちより先にスラスラ言っておられましたし、こちらが語るよりもむこうが多く話したとの印象があります」

ーー日本の立場に理解を示すということか

「当然のことです…」

ーードルの信頼性を損ねないという話に関し、米政府は景気対策向けに大変な財政出動をするために大量の国債発行を検討しているといわれるが、そんな中で日本による米国債の引き受けや財政支援に対する期待感のようなものはあったか?

「まったくありません」

ーー内政の話ですが、昨日、甘利明行革担当相ら何人かの方が内閣改造について言及しているが、今の時点での首相の考えはどうか

「今の時点で内閣改造? 考えていません」

ーー会談では日米同盟の強化が大きなテーマになったと思うが、それぞれから具体的な提案はあったのか?

「日米同盟に関してはコーナー・ストーンという言葉を大統領になる前から使っておられますが、今日も頻繁にこのコーナー・ストーンという言葉は出ました。アジア、なかんずく太平洋において日本と米国の同盟というものは、結果として日米の安全保障に限らず、結果としてアジアにおいて大きく寄与しているとの理解。また、冷戦構造が終わった後、冷戦終結後という話をよく米国はするけれど冷戦は東アジアでは終わっていない。少なくとも朝鮮半島台湾海峡はいずれも極めて危険な可能性というものがいま言われているわけで、そういったものへの理解をキチンとしておかないと、東アジアに対する見方を間違えるという話やら。そういった話はいろいろでました」

−−それは麻生首相が話したのか?

「双方ですね。むこうも結構よ〜く知っておられましたな。あの〜、アジアに関して関心が強いのだと思いますね。インドネシアに行った話とか、ハワイに生まれた話とか…。アジア、そして日本について勉強しているというか、よく知っているというのが印象が正直なところですね…」


<関連>
20090224@米アンドリュー空軍基地に到着
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100622#p1

20090224@米国訪問
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091204#p2

20090224@日米首脳会談
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100321#p1

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http://d.hatena.ne.jp/beber/20100227#p2