だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20081122-23@ペルー ガルシア大統領の青色の拉致バッジ



麻生内閣メールマガジン(第8号 2008/11/27)
http://www.mmz.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2008/1127ei/1127souri.html
麻生太郎の「強く明るく」
[輪と和]
先週のワシントンでの金融サミットに続き、南米のペルーで開催されたAPEC(アジア太平洋経済協力)首脳会合に出席しました。

今回の会合の大きな目的は、金融危機に対応するため、金融サミットの結果を、アジア・太平洋諸国間でも共有することにあり、これに成功しました。

加えて、私からは、アジアや中南米の地場銀行を支えるため、日本と世界銀行が共同で基金を設立すること、安心して貿易取引ができるよう、貿易保険制度を強化することを提案しました。

これらの提案は、ほぼ全て、今回の首脳声明に反映され、日本にとっても世界にとっても、大きな成果を上げました。

また、貿易における保護主義が世界に拡がることを防ぎ、世界全体の貿易自由化を進めることが大切というのが、1929年の大恐慌からの教訓です。

WTO世界貿易機関ドーハ・ラウンドの交渉を、年内に大枠で合意することを目指すという、強いメッセージを出すことができました。

この結果、各国は一致して「金融危機を乗り越えるため、すべての必要な措置をとる」こととなりました。日本としても、提案を全面的に実行し、経済を成長軌道に戻して、国際社会への責任を果たして行かねばならぬと考えております。

来年、日本人のペルー移住110周年を迎えます。現在、ペルーには、9万から10万人の日系人の方が暮らしており、ペルーからは、約6万人が日本に働きに来て、両国の「架け橋」として、力強く活躍しています。

ペルーのガルシア大統領は、私との会談のとき、青色の拉致バッジをつけておられました。大統領の「自由に国境はなく、拉致された方々の一日も早い帰国を願う」との言葉には、大いに励まされました。

アジアと太平洋を囲むAPECの国々が、距離や歴史を超えて、互いに手を携えて、1つのことにあたる。この壮大な太平洋の「輪」が、地球の未来を支える「和」につながることを実感しました。

外交による大きな成果は、必ず、日本経済にも良い影響を与えてくれるものと信じています。

帰国してすぐ、政府・与党の間で、二次補正予算についての方針を決定しました。

二次補正予算は、「生活対策」の予算、金融機能強化法が成立した場合の予算、平成20年度の税収減への対応の3点からなります。これらをあわせて確定するのは、12月20日頃です。これら3点をまとめた二次補正予算を、国民の前にお示しすることが、わかりやすいと考えました。

 「生活対策」については、二次補正予算に加え、税制改正が必要なもの、21年度予算案に入れるものもあり、これを早急に決めなければなりません。

幸い、一次補正予算による対策が順調に執行されています。借り手側の中小企業の資金繰りも、12月、1月に窮することはない、と考えています。

12月は、税制改正、21年度予算編成に全力を尽くし、異例ではありますが、通常国会を1月の早い時期に開会して、二次補正予算の審議を進めてまいります。


投資協定により日本企業に最恵国待遇
http://www.embajadadelperuenjapon.org/jap/show_newsjap.php?idnew=66
アラン・ガルシアペルー共和国大統領は、アジア太平洋経済協力(APEC)フォーラム首脳会議に先立ち、11月21日にリマで麻生太郎首相と会談を行った。

この会談で両首脳は、投資の促進、保護及び自由化に関する協定(二国間投資協定BIT)に署名した。同協定は2009年2月に発効予定。

両首脳は経済連携協定EPA)の交渉開始を前向きに検討する意向を示した。ガルシア大統領は、同交渉を前記投資協定の発効に合わせ開始したいとした。

署名された協定には、政府及び民間セクターが当該案件に共に対応するため、投資環境改善小委員会の設置が盛り込まれた。

日本の首相のペルー訪問は11年ぶり。麻生首相は、文化分野や、森林保全などの環境分野を含む科学技術分野における両国の協力関係を発展させる意向を示した。


日ペルー首脳会談(概要)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_aso/apec_08/jpr_gaiyo.html

麻生総理大臣のペルー公式訪問(概要と評価)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_aso/peru_08_gh.html


<関連>
20081124@ペルー公式訪問・歓迎式典
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100524#p1

20081121@日・ペルー首脳会談(APEC
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100120#p1


20081122-23@APEC
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091124#p1
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091124#p2
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091124#p3

20081123@APEC首脳会議内外記者会見
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100527#p1

20081122@ペルー政府から勲章授与



松本純の海外リポート・外交
http://www.jun.or.jp/diplomacy/20081122-APEC-Peru.htm
●1938〜二国間協定への署名式、共同記者会見、叙勲式/ペルー大統領官邸
会談終了後、日・ペルー投資協定などの署名式と、両国首脳による共同記者会見、さらには、麻生総理への勲章の授与が行われました。

総理に授与された勲章は、「ペルー太陽勲章金剛石付大十字型章」という、通常は元首に与えられる最高位の勲章だそうです。そのような栄誉ある勲章が日本の総理大臣に与えられたことに感動をおぼえました。


【APEC】ペルーの古酒に大満足 首相
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081122/plc0811221237008-n1.htm
ペルーを公式訪問した麻生太郎首相は21日夕(日本時間22日午前)、一連の歓迎行事をこなし、同国のガルシア大統領との会談に臨んだ。

席上、ガルシア大統領から、ペルー伝統古酒を振る舞われた首相は時差ボケをものともせず「グビっと飲み干した」(首相同行筋)という。

伝統の古酒は1600年前からペルーに伝わる「ピスコサワー」と呼ばれるぶどうの蒸留酒で、卵白を溶いたカクテルの一種。アルコール度数は40度前後という。首脳会談でこうした酒が出るのは異例だ。

日本とペルーはここ数年間、フジモリ元ペルー大統領の身柄引き渡し問題で冷えきった関係が続いていたが、ペルー側が「フジモリ氏の一件は司法問題で政治問題化しない」(ガルシア大統領)と方針転換したことから、この日の仕切り直しにつながった。(リマ 佐々木類)


ガルシア・ペルー共和国大統領主催晩餐会 麻生内閣総理大臣スピーチ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/enzetsu/20/easo_1121b.html
ガルシア大統領閣下、
ピラール・ノレス令夫人、
並びに御列席の皆様、

本日、私どものために、このような盛大な晩餐会を催していただき、心から感謝申し上げます。

3月の大統領閣下の訪日に続き、今回、私がペルーを公式訪問する機会を得ました。1年のうちに、首脳の相互訪問が実現しました。このことは、まさに、両国関係が、本来あるべき姿を取り戻した証と、受け止めております。

日本とペルーの間には、中南米で最も旧い外交関係と、明年110周年を迎える日本人の移民に始まった、交流の歴史があります。

ペルーの日系人の方々は、戦中戦後の苦しい時期を乗り越え、ペルーに根づき、その発展に尽くしてこられました。同時に、ペルーと日本を結ぶ信頼の架け橋でもあられます。

ガルシア大統領も、学校時代、日系人と机を並べられ、そのこともあって、我が国に対する親近感を抱いて頂いていると伺っております。世代を超えた、人と人との絆で織りなされる日秘関係は、大きな潜在力を秘めています。日本政府としては、今後とも、これを育む努力を全力で行ってまいります。

本日、日・ペルー投資協定の署名を行いました。我が国の企業は、ペルーのエネルギーに溢れた経済に大きな魅力を感じています。

この1年間に日本で開催された、4回のペルー経済に関連するセミナーは、いずれも大盛況となりました。我が国企業のペルー進出は、セロ・ベルデ鉱山、カミセアの液化天然ガスのプロジェクト、二輪車製造工場の操業開始など、相ついでおり、今後進出を検討している企業も多数あります。政府として、こうした企業の意欲を支える枠組みを提供したい、との思いで、この投資協定を締結しました。

また、本年は、日・ペルー学術交流50周年にあたります。1958年の東大アンデス文明調査団派遣以降、両国の学術関係者の協力により、数々の考古学上の画期的な発見がされました。我が国でも、「インカ展」や「クントゥル・ワシ展」など、大規模な展示会が開かれ、ペルーの文明に対する憧れを掻き立てています。また、ペルーの学術界は、生物学や薬学などを含めた、幅広い学術交流に、熱意をお持ちと伺います。両国の学術交流が、新しい時代の要請に応え、さらに発展するよう、日本政府としても、支援してまいります。

日秘両国は、民主主義や市場経済といった基本的価値を共有し、また古くからの信頼関係に支えられた、太平洋を挟んだパートナーであります。我が国は、今後とも、ペルーの発展の力になり、ペルーとともに国際社会の諸課題に取り組んでいきたいと考えます。

最後に、ガルシア大統領閣下の温かいおもてなしに、改めて、心から感謝申し上げ、大統領閣下と令夫人の御健康と御多幸、日本とペルー両国国民の繁栄、そして日秘友好関係の発展を祈念し、皆様とともに、スペイン語で杯を上げたいと思います。

サルー(Salud、乾杯)!