20090423@民主主義のコスト
【麻生首相ぶら下がり詳報】安保法制懇報告書「飛ばし読みしかしてない」(23日夜)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090423/plc0904232030011-n1.htm
麻生太郎首相は23日夜、首相官邸で記者団に対し、福田政権期に政府の懇談会がまとめた集団的自衛権の行使などに関する報告書について「飛ばし読みでしか読んでいない」と述べた。ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。
【世襲制限】
ーー民主党は、世襲制限について、親や配偶者と同一の選挙区から、連続して立候補することを禁止することを確認した。企業献金についても全面禁止の方針を了承したが、受け止めを
「被選挙権の話ですから、これは、各党でいろいろな内規を決められる。各党でいろいろご議論されるのはよいことだと思いますね。政治資金の話については、前から申し上げているように、基本的には民主主義のコストをどうするか、どう負担するかという話だと思いますんで、これもいろんなご意見を受けられて、議論をされるのはよいことだと思います」
ーー世襲制限は全く問題がないという認識か
「僕は被選挙権というものに対して、憲法上の話もあろうと思いますから、うかつな話は、なかなか難しいところだと思いますね」
ーー世襲制限については、民主党はマニフェストに盛り込んで、次期総選挙の争点にしたい考えだ。受けて立つ首相の考えは
「マニフェストについては、これはマニフェストをいろいろ考えていく。あの、何?政調(自民党の政務調査会)で考えられるところで、今の段階でどうのこうのというつもりは、ありません」
【集団的自衛権】
ーー柳井俊二・元駐米大使と長く話していたが、安全保障問題についてどんな意見を聞いたのか
「安保法制懇(安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会)でしたっけねぇ。柳井座長がしておられた話が、そのままになっていると思ってましたんで、あの話をうかがわさせていただきました。長い文章ですから。読ませていただいて、勉強しなきゃいかんと思ってます」
ーー首相は集団的自衛権の問題について「十分な議論をしなければならない」と以前述べていたが、有識者会議を再開する考えはあるか
「いや、あの有識者会議を再開するのは、あそこは結構、きちんとした答えを作られたんじゃないんですか。僕はちょっとまた、結構、厚いものでしたから、まだ飛ばし読みぐらいしかしていませんから。内容で、きちんと、それなりにまとめられている話ですから、改めてというようなのではなくて、それなりにまとめられたものがあるんだと思っていますが」
ーー法制懇の報告書の4類型では、集団的自衛権の行使を認めるべきであるとか、集団安全保障に積極的に参加すべきであるという結論になっているが、どう実行するか
「だから、別に、よく読んでいないんだから、よく勉強させていただきますと。あなたは全部、熟読玩味したんだろうから。そんな顔でもないな。熟読玩味はしていないんだろうけど、読ましていただいた。僕はとばし読みでしか読んでいませんので、読ませていただいた上で、その内容をよく読んでみないと、何とも申し上げられませんね。今の段階では」