だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090525@北朝鮮核実験実施に厳重抗議、断固非難

 
 

【北核実験】麻生首相「新たな安保理決議採択を求める」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090525/plc0905251716021-n1.htm
麻生太郎首相は25日午後、北朝鮮の核実験について、「核不拡散体制に対する重大な挑戦で、国連安全保障理事会の決議に明確に違反している。容認しがたい」と厳しく批判した。

その上で、首相は「国際社会が一致して対応していかなければならない問題だ」と述べ、国連安保理に新たな決議採択を求めていく考えを明らかにした。


麻生首相が声明「北朝鮮に厳重抗議、断固非難」
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-38195620090525
[東京 25日 ロイター] 麻生太郎首相は25日、北朝鮮が核実験の実施を発表したことについて、「わが国の安全に対する重大な脅威であり、北朝鮮に対し厳重に抗議し、断固として非難する」などとした声明発表した。

声明全文は以下の通り。

  1. 北朝鮮は、朝鮮中央通信を通じ、本日、地下核実験を実施し、成功させた旨公表した。また、わが国においても、気象庁が、本日午前9時55分頃、通常の波形とは異なる、北朝鮮の核実験によるものである可能性のある地震波を探知したところである。
  2. 北朝鮮による核実験は、北朝鮮大量破壊兵器の運搬手段となり得る弾道ミサイル能力の増強をしていることと併せ考えれば、わが国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく害するものとして断じて容認できない。北朝鮮に対し厳重に抗議し、断固として非難する。かかる行為は、2006年10月14日の国連安保理決議1718号に明確に違反するものであるとともに、NPT(核拡散防止条約)に対する重大な挑戦である。また、日朝平壌宣言や6者会合の共同声明にも違反するものである。わが国は、同盟国である米国をはじめとする関係国と連携しつつ、国と国民の安全の確保に引き続き万全を期するとともに、今後の必要な施策について早急に検討を進める。
  3. 北朝鮮は、既に2006年10月に核実験の実施を発表し、また、本年4月にはわが国を含む関係各国が自制を求めたにもかかわらず、安保理決議に違反するミサイル発射を強行した。本年4月13日の安保理議長声明で、北朝鮮安保理決議第1718号の下での義務を完全に遵守しなければならないとされている中での核実験の実施は、国連安保理の権威に対する更なる重大な挑戦である。 
  4. わが国は、既に国連安保理緊急会合の開催を要請したところであるが、米国及び韓国をはじめとする国際社会と連携して、国連安保理等において迅速に対応していく。また、北朝鮮が、安保理決議第1718号等を完全に履行するよう要求する。わが国は、この機会に改めて、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向け具体的な行動をとるよう、北朝鮮に強く求める。
  5. 核実験に伴う放射能のわが国に対する影響については、政府としては、放射能対策連絡会議を開催し、関係省庁、機関の協力を得て、わが国における放射能の測定体制を強化するとともに、関係各国と連携し万全な体制で対応する考えである。


北朝鮮核実験に断固対応、制裁強化も検討へ=政府・与党
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-38187820090525
[東京 25日 ロイター] 政府・与党は25日、北朝鮮による核実験の実施表明を受けて対応を協議した。河村建夫官房長官は25日正午過ぎ、事実関係を確認中としながら、明確な国連安保理決議違反であり、安保理を含めて断固とした対応をとると北朝鮮を非難。

与党も北朝鮮に対して追加制裁を検討する考えを示した。

北朝鮮朝鮮中央通信(KCNA)は25日、北朝鮮が同日に地下核実験を成功裏に実施、これにより、核爆発力とコントロールを新たな段階まで強めたと伝えた。これに先立って韓国の聨合ニュースは同日午前、韓国の与党筋の話として、北朝鮮が核実験を実施したと報道していた。

こうした事態を受け、日本政府は午前11時45分に官邸内に対策室を設置し、米国など関係国と連絡をとりながら事実関係の調査に全力をあげている。

河村官房長官は、事実関係を確認中としながら、「仮に核実験を行ったということであれば、明確な国連安保理決議違反であり、断じて容認できない」と指摘。北朝鮮に対して核、ミサイル開発の放棄を求めた安保理決議1718号に違反するとし、「今後、関係国と連携をとりながら、国連安保理を含めて断固とした対応をとっていく」と強調した。

すでに外務省を通じて安保理に対して対応を要請しているとし、事実関係が確認され次第、麻生太郎首相を本部長とする対策本部を立ち上げて会合召集を要請する方針だ。

日本政府による北朝鮮への制裁強化について河村官房長官は「これからの課題」としたが、与党では、公明党北側一雄幹事長が「新たな制裁も当然、検討する必要がある」と明言。自民党細田博之幹事長も「(北朝鮮の核実験は)日本国民の安全に深くかかわっており、断固として対応していかなければならない」と語った。 (ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫記者)


衆議院本会議・参議院本会議
http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2009/05/26kokkai.html
[平成21年5月26日・27日]
平成21年5月26日、麻生総理は衆議院本会議に出席、翌27日は参議院本会議に出席しました。

本会議では、それぞれ「北朝鮮核実験実施に対する抗議決議案」が提出され、採決の結果、全会一致で可決しました。

可決後、麻生総理は、「25日の北朝鮮による核実験実施の発表は、弾道ミサイル能力の増強とあいまって、我が国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく害するものとして、断じて容認できません。また、北朝鮮による核実験実施の発表は、世界的な核軍縮の気運の高まりを大きく損なうものです。北朝鮮に対し厳重に抗議し、断固として非難します。このような行為は、国連安保理決議第1718号に対する明確な違反であり、また、日朝平壌宣言及び六者会合共同声明にも違反し、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦です。政府としては、ただいま採択されました御決議の趣旨を体し、同盟国である米国をはじめとする関係国と連携しつつ、我が国の安全保障及び国民の安全の確保に、引き続き万全を期するとともに、今後の必要な施策について、早急に検討を進めます。その上で、北朝鮮の核放棄の実現に向け、努力する考えです。更に政府は、国際的な核軍縮・不拡散体制の強化のため、決意を新たに現実的かつ着実に取り組んでまいります。」と所信を述べました。


衆院北朝鮮核実験抗議決議(全文)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090526-OYT1T00812.htm
[2009年5月26日]
衆院で採択された「北朝鮮核実験実施に対する抗議決議」の全文は次の通り。

5月25日、北朝鮮は、国連決議や6か国協議共同声明、更には日朝平壌宣言に明確に反して、2回目の核実験を強行した。

この暴挙は、先般のミサイル発射と並び、我が国を含む地域の平和と安定を脅かすものであり、我が国政府は、国際社会と連携しつつ、我が国の安全を確保すべく万全の措置を講ずるべきである。

同時に、度重なる核実験は、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦であり、唯一の被爆国の我が国としては、決して容認できるものではない。特に、最近の核廃絶の機運の高まりに逆行するものであり遺憾の極みである。北朝鮮に対し、これまでの諸合意に従い、すべての核を放棄し、国際社会の査察を受け入れ、朝鮮半島の非核化に取り組むよう要求する。

政府は、北朝鮮に対して制裁を強めるなど断固たる措置をとるとともに、拉致問題、核、ミサイル等、北朝鮮との諸懸案を解決すべく、国際社会の理解と協力を得つつ、外交努力を倍加すべきである。

右、決議する。


北朝鮮核実験実施に対する抗議決議に対する麻生内閣総理大臣の所見
http://www.shugiin.go.jp/itdb_annai.nsf/html/statics/ketugi090526-2.html
昨日の北朝鮮による核実験実施の発表は、弾道ミサイル能力の増強と相まって、我が国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく害するものとして、断じて容認できません。

また、北朝鮮による核実験実施の発表は、世界的な核軍縮の機運の高まりを大きく損なうものでもあります。北朝鮮に対し厳重に抗議し、断固として非難します。

このような行為は、国連安保理決議第一七一八号に対する明確な違反であり、また、日朝平壌宣言及び六者会合共同声明にも違反し、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦でもあります。

政府として、ただいま採択されました御決議の趣旨を体し、同盟国である米国を初めとする関係国と連携しつつ、我が国の安全保障及び国民の安全の確保に引き続き万全を期するとともに、今後の必要な施策について早急に検討を進めます。その上で、北朝鮮の核放棄の実現に向け努力する考えであります。

さらに、政府は、国際的な核軍縮・不拡散体制の強化のため、決意を新たに、現実的かつ着実に取り組んでまいります。


麻生太郎の「強く明るく」 麻生内閣メールマガジン(第32号 2009/05/28)
http://www.mmz.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2009/0528jm/0528.html
[国際社会への重大な挑戦]
今週月曜日の午前、北朝鮮が核実験を実施したと発表しました。2006年10月に続き、第2回目となります。

これは、わが国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び世界の平和と安定を著しく害するものです。断じて認めるわけにはいきません。北朝鮮に対して、厳重に抗議し、断固として非難します。

北朝鮮は、いかなる核実験や弾道ミサイルの発射も行わないよう求めた国連安保理決議に違反して、4月にもミサイル発射を強行しました。たび重なる明白な安保理決議違反であり、NPT(核不拡散条約)に対する重大な挑戦です。これまでの日朝平壌宣言や六者会合の共同声明にも違反するものです。

すぐさま、官邸に対策室を設置し、情報収集に努めるとともに、外務大臣に対し、速やかに国連安全保障理事会の開催を働きかけるよう、指示しました。

このような、北朝鮮の暴挙に対して、国際社会が一致して、毅然とした態度で、強いメッセージを伝える必要があります。さっそく、韓国の李明博大統領や米国のオバマ大統領と電話会談を行い、日米韓で緊密に連携して対応することに合意しました。

わが国の要請に基づき、日本時間火曜日未明に開催された安保理緊急会合では、今回の北朝鮮の行為が、これまでの安全保障理事会の決議に反することを確認。北朝鮮に対し、安保理としてどのような措置、対応をとるか、検討が開始されました。

世界では、核兵器を廃絶していくべき、との機運が高まっています。4月には、オバマ大統領がチェコプラハにおいて、米国として、核兵器廃絶を目指すと表明する、歴史的ともいえる演説をされたばかりです。

このような中で、北朝鮮が国際社会の声に耳をかさず、2度目の核実験を実施したことは、極めて遺憾なことです。

北朝鮮に、自らの行動が誤りであり、国際社会と共に進むことが唯一の道であることを示す、力強いメッセージを伝える必要があります。私は、そのために先頭に立って、外交を進めていく覚悟です。


<関連>
20090527@北朝鮮核実験:参院も抗議決議
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100415#p1