だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

220090124@「アソウさんは来てくれるかな?」 ローマ法王庁日刊紙インタビュー


法王、首相と会談の用意 バチカン外務局長
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031301000597.html
【ローマ13日共同】ローマ法王庁バチカン)の外交担当部局トップ、マンベルティ外務局長(57)は12日、15日からの初訪日を前に共同通信などと会見し、カトリック教徒である麻生太郎首相が望めば「法王ベネディクト16世は喜んで会談に応じる用意がある」と、双方の会談を歓迎する姿勢を示した。
さらに、会談の場で「法王の訪日について話し合うことも可能だ」と強調した。日本の首相と法王との会談は、1999年に小渕恵三元首相が前法王ヨハネ・パウロ2世(いずれも故人)とバチカンで会って以来行われていない。
麻生首相は政治情勢が許せば7月に主要国(G8)首脳会議(サミット)出席のためイタリアを訪問する意向で、関係者の間で約10年ぶりの会談実現が期待されている。 


バチカン 夏までご加護あらば
http://www.chunichi.co.jp/article/world/worldtown/CK2009031002000222.html
麻生太郎首相は、カトリック教徒の宰相である。先日、ローマ法王庁バチカン)の日刊紙にインタビュー仕立ての記事が掲載された。
その記事で首相いわく「日本には政教分離の原則があり、カトリック教でも神道でも仏教でも(政治家の)努力は変わらない」。ごもっとも。「朝は希望とともに目覚め、昼はこつこつと仕事に励み、夜は感謝の気持ちで床に就くべきだ」。常に十字架を身につけているとされる首相ならではの信念である。
同紙が政策や信条について質問状を送ったら、まもなく回答が返ってきたという。「とても誠意ある対応だった。これからも頑張ってほしい」と担当のジュゼッペ・マリア・ペトローネ記者(56)。
心配そうな表情で私に逆取材をした。イタリアで七月に開かれるG8サミットに「アソウさんは来てくれるかな?」。神のみぞ知る、とも言えなかった。


オッセルバトーレ・ロマーノ電子版 麻生太郎日本国首相インタビュー
「経済危機は新秩序つくるチャンス」

Intervista al primo ministro del Giappone Taro Aso
La crisi economica occasione per creare un nuovo ordine
http://www.vatican.va/news_services/or/or_quo/interviste/2009/019q03b1.html
ー世界は深刻な金融経済危機に直面しています。これに対し、日本はどのように考えますか?

麻生首相「国際金融は、千年に一度と言われるひどい状況に直面しています。日本にもその影響がありますが、ヨーロッパやアメリカに比べると比較的弱い。
世界がグローバル化している中で、このような危機に直面した際、最も重要なのが、すべての国が協調し、総力を傾けて対応に当たることです。
これについては、昨年のワシントンG20、またAPECの場で各国首脳に対策を提案しました。結果、採択で各国が取るべき方策が決められ、一連の会合は意味あるものとなりました。

この経済危機の克服のために、日本は世界第二位の経済大国として果たすべき重要な役割は経済発展であり、私は、日本は必ずこれを成し遂げられると信じています。

金融市場を安定させるための具体的な貢献として、IMFに1億ドルを融資するということも申しました。
歴史を振り返れば、世界は危機から脱皮するたびに、新しい秩序ができるということを示しています。日本は各国と協調して、採択されたことを迅速に行うことを決意し、そして、その役割を担うことで国際的経済の混乱から脱出します。」


アメリカが軍備を増大させていることについて、これを軍縮に向かわせることはできないのでしょうか?

麻生首相「軍備縮小と、特に核兵器とその破棄については、日本と他国が平和で安定した世界を作ることへの大きな挑戦です。

日本は唯一の被爆国として、二度とこのようなことを繰り返さないよう、軍縮の促進と改善を行っています。日本が、1994年から国連に毎年提出している核軍縮に関する草案は、去年、173カ国により採択されています。
この他、オスロでのクラスター爆弾禁止条約に、中曽根外務大臣が署名しました。日本は軍備縮小を、国際的、人道的な立場から、努力し、促進していきます。」


ー六者会合で、北朝鮮の核問題は、どのように解決できますか?

麻生首相北朝鮮の問題については、六者会合が一番現実的です。

『言葉対言葉』『行動対行動』という考えで、日本は朝鮮半島の非核化を明確にしようとしてきました。この目的を達成するためには、プロセスの確認がとても重要です。2008年12月8日から11日の六者会合では、北朝鮮対応の効果について、意見の相違もあり、合意には至りませんでした。

日本はこれからも関係国と協調し、中でもアメリカとは、協調して行動していくつもりです。具体的な計画に関しての会合も、できるだけ早く始められることを期待しています。」


北朝鮮と日本との間には、拉致問題があります。中国の瀋陽で行われた会議がありましたが、北朝鮮と日本との関係改善への道筋になりますか?

麻生首相北朝鮮の日本人拉致事件は、日本国民の生命と安全、国家主権に対する重大な問題です。

日本は、すべての拉致被害者が早期に帰国できるよう、できることは全てやるということを固く決意しています。拉致被害者は、家族と引き裂かれ、長い間北朝鮮に拉致されています。彼らの安否については、なにもわかっていません。私は昨年9月の国連総会で、北朝鮮拉致問題について言及しましたが、北朝鮮は調査すると言って調査しない。約束を守らない。

私たちは、辛い過去を克服しながら、北朝鮮との関係を正常化しようとしていますが、北朝鮮には、核・ミサイル問題、拉致問題があります。私たちは、調査をできるだけ早く行うように、北朝鮮に働き掛けていきます。」


李明博新大統領就任の後、韓国とはどのような将来を考えますか?

麻生首相「私が外務大臣だった2005年からの2年間に、4回訪韓しています。11回、担当者と会っています。2008年10月の北京で、私は首相として、李明博大統領とお会いした際、大統領は「シャトル外交をやりましょう」と言われました。李明博大統領は昨年、3回来日しています。そして今度は、私が今年の1月11日に訪韓しました。

日本と韓国は同じ自由な民主主義、市場経済という基本的な価値観を共有しているアジアの先進国同志です。二つの国のリーダーがしばしば会って会談することは、国際社会と地域の安定にとって、とても重要です。これらの会談を通じて、日本と韓国の円熟した協力関係を、将来に繋げたいと思います。」


ー首相は、日米同盟は重要だという話をされています。この同盟はこれからも強化されるべきでしょうか? またその後は?

麻生首相「日米同盟は、アジア太平洋地域の平和と安定、繁栄のための基本であり、それを強化することは、日本の政治上、重要なところです。日米安全保障条約は、その核です。

国際的金融経済、テロ、アジア、北朝鮮拉致問題とその他の問題、気候変動、エネルギー、軍縮、アフリカの問題などは、アメリカの協力において取り組んで行くべきです。私が、昨年の11月7日に米大統領バラク・オバマに電話で話した際、日米間の同盟を強化していくことと、アメリカがこのような諸問題に取り組むことで合意しています。また、日米間の知的交流の促進や、米国の日本語教育も強化していきます。」


ーあなたはカトリックの日本の総理大臣ですね。政治的な議論が忙しいですが、カトリックであることは、何かの手段になりますか?

麻生首相「日本では、憲法政教分離が定められています。私はカトリックですが、日本のいろいろな問題を解決するために取り組み、解決しないとならないのは、神道仏教徒も同じです。

朝は大きな希望を持って目覚め、昼は勤勉に働き、夜は感謝ととも眠る、ということだと思っています。」<管理人超訳


中曽根外務大臣の「クラスター弾に関する条約署名式」への出席
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/g_nakasone/cluster_08/

クラスター弾に関する条約
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/arms/cluster/

六者会合関連協議
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/6kaigo/index.html

第6回六者会合に関する首席代表者会合(概要)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/n_korea/6kaigo/6kaigo6_skg3.html


<関連>
20090129@朝に希望を持って目覚め、感謝の気持ちで床に就く
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100830#p1

20090707@ローマ法王に謁見
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091215#p1

20090708@ラクイラサミット
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091218#p1

20081203@記者をびっくりさせた
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100514#p1

20090527@北朝鮮核実験:参院も抗議決議
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100415#p1

20090331@北ミサイル自制要求決議採択
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100401#p1