だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090218@サハリン訪問



Japanese Prime Minister Taro Aso (L) and Russian President Dmitry Medvedev (R) autograph a map during a tour of the tanker at the newly-opened liquefied natural gas (LNG) plant near Korsakov on Sakhalin island, a Russian island north of Japan's northernmost island Hokkaido, on February 18, 2009. Russia has opened its first liquefied natural gas plant today, a project which will greatly increase Russia's role as an energy exporter in the Asia-Pacific region. AFP PHOTO / RIA NOVOSTI / KREMLIN POOL / MIKHAIL KLIMENTYEV (Photo credit should read MIKHAIL KLIMENTYEV/AFP/Getty Images)


麻生首相が露サハリン訪問、露大統領とLNG工場の稼動式典に出席
http://www.afpbb.com/article/politics/2572797/3813833
【2月18日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は18日、ロシア極東のサハリン島(Sakhalin Island)を訪問し、ドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)大統領とともに、同国初の液化天然ガスLNG)工場の稼動式典に出席した。アジア太平洋地域におけるエネルギー輸出国としてのロシアの役割は、同工場によって大きく拡大するものとみられる。

メドベージェフ大統領は式典で、「(工場の開設は)世界のエネルギー市場におけるロシアの立場を強化するものだ」と述べた。

麻生首相は、日露の新たなパートナー関係のスタートを強調する一方で、長年の懸案事項となっている北方領土問題を前進、解決に導き、真の日露パートナー関係を築きたいと抱負を語った。

麻生首相のロシア訪問の背景には、石油ガス資源の中東依存から脱したいとの狙いがある。日本の首相が戦後、サハリン島を訪問するのは、麻生首相が初めて。かつて南サハリンは日本の領土だったが、第2次世界大戦後、数十万人が島を脱出している。

■石油・ガス開発プロジェクト「サハリン2」
石油・ガス開発プロジェクト「サハリン2(Sakhalin-2)」の事業主体「サハリンエナジー(Sakhalin Energy)」によると、LNG工場では、全世界の液化天然ガス生産量の5%に当たる年間980万トンを生産する見込みで、その65%が日本向けで、残りが韓国、米国向けとなっている。

同工場の開設は、日本企業も参加する200億ドル(約1兆8486億円)規模の石油・ガス開発プロジェクト「サハリン2」の頂点を飾るものだ。

同プロジェクトに関しては、資本参加していた英蘭石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルRoyal Dutch Shell)がロシア政府から環境法違反などを指摘され、2007年に「サハリン2」株式の51%をロシア政府系の天然ガス独占企業ガスプロム(Gazprom)に譲渡。経営権はガスプロムに移っている。

残りの株式保有率は、ロイヤル・ダッチ・シェルが27.5%、三井物産Mitsui)が12.5%、三菱商事Mitsubishi)が10%となっている。(c)AFP/Alexander Osipovich


日露首脳、領土問題や経済協力で協議
http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/hokkaido/090219/hkd0902191220002-n1.htm
 【ユジノサハリンスク=田中靖人】麻生太郎首相は18日午前、全日空チャーター機羽田空港を出発、サハリン(樺太)南部のユジノサハリンスク空港に到着した。直ちにロシアのメドベージェフ大統領と会談し、北方領土問題の打開に向けて協議した。

首相のサハリン訪問は、日露両国の企業が参加する石油・ガス開発事業「サハリン2」の稼働式典への招待を受けたもので、戦後の首相では初めてとなる。

領土問題では、昨年11月にペルーで行った両首脳による初の会談で、メドベージェフ大統領が「解決を次世代に委ねることは考えていない」と表明。1月24日の電話会談でも「(18日に)2国間すべての問題について話し合いたい」と積極的な姿勢を示していた。

麻生首相としては、大統領との信頼関係を醸成させることで領土問題の解決につなげ、平和条約交渉を進展させたい考えだ。一方で、1月に北方四島への人道支援物資を搬入しようとした日本の訪問団に、ロシア当局が「出入国カード」の提出を求めた問題も提起したとみられる。

麻生首相はまた、ロシアを「アジア太平洋地域における重要なパートナーシップ」と位置付けている。両首脳は極東地域での経済協力の推進を確認する方針だ。このほか、アフガニスタン支援や北朝鮮の核、拉致問題などでも意見交換したとみられる。

会談後、麻生首相液化天然ガス(LNG)加工施設の稼働式典に大統領とともに出席し、LNG運搬船も視察する。夕にも羽田空港に帰着する。



日露首脳会談(於:サハリン)(概要)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_aso/russia_09/gaiyo.html
2月18日、麻生総理大臣は、サハリンIIプラント稼働式典への出席のためサハリンを訪問した際に、メドヴェージェフ・ロシア大統領と会談したところ、結果概要以下のとおり。なお、メドヴェージェフ大統領は、麻生総理が今回の式典の出席に応じたことを非常に喜び、会談は全体として非常に良い雰囲気の下で行われた。

【ポイント】

  • ロシアとの間で、アジア太平洋地域における戦略的な関係を構築する上で重要な一歩を踏み出す会談となり、昨年11月の首脳会談の結果を踏まえ、アジア太平洋地域における双方の関心事項に関する具体的作業に着手。
  • 領土問題については、(イ)この問題を我々の世代で解決すること、(ロ)これまでに達成された諸合意及び諸文書に基づいて作業を行うこと、(ハ)メドヴェージェフ大統領が指示を出した、「新たな、独創的で、型にはまらないアプローチ」の下で作業を行うこと、(ニ)帰属の問題の最終的な解決につながるよう作業を加速すべく追加的な指示を出すことで一致。
  • 極東・東シベリアにおける協力については、官民一体となって具体的プロジェクトの形成に取り組んでいくことで一致。その中で、2012年のウラジオストクAPECの会場となる島への橋梁建設に、日本企業が参加することになったこと等、具体的な協力進展を歓迎。
  • 4月2日にロンドンで行われる金融・世界経済に関する首脳会議の際、日露首脳会談を行う可能性を探ることとなった。また、プーチン首相の訪日について、5月に行うことで一致。更に、7月の伊でのG8サミットの際に首脳会談を行う方向で調整することを含めて、日露間での首脳レベルでの政治対話を加速していくこととなった。


<関連>
20090218@サハリン液化天然ガス工場
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100510#p1

20090218@サハリン訪問
http://d.hatena.ne.jp/beber/20091121#p1