だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20081031@20081031@景気が回復してある程度パイが大きくなる前提がないと増税は極めて難しい


麻生首相ぶら下がり詳報】(31日昼)「いいことばかり言う人無責任」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/081031/plc0810311418005-n1.htm
麻生太郎首相は31日昼、官邸で記者団に対して、30日夜に発表した追加経済対策で3年後の消費税引き上げを言明したことについて
「いいことばかりいう人は無責任じゃない?」と述べた。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。

【消費税】
ーー昨夜の経済追加対策で3年後の消費税引き上げを発表されたが、税率や生活必需品を除外するなどの具体的なイメージを考えているのか。具体的内容を解散前に国民に提示して選挙に臨むつもりなのか?

「今から党税調(党税制調査会)やらなにやら、いろいろやるから、あらかじめこれこれと、私から具体的に提示することはない。基本的には、党税調がやられる仕事だと思います」

ーー2月の「中央公論」で発表した論文で「10%まで引き上げる」との考えは今でも変わらないか

「基本的には、1つの案でしょうけれど、読売方式、スウェーデン方式、デンマークいろいろあるが、どれがいいかつて、みんな一長一短がありますんで、どれが一番とはいえないけど。少なくとも1つの方法として、無年金者がなくなる全額税方式がいいと、今でも思っている。今のような少負担中福祉はできません。中福祉中負担という…」

ーー10%は一つの基準となりうるか

「さあいま、人口が減っていくなかで、そのくらいのものは必要と思っているが、もっと低くできるというご説もあるので、そこはわかりません」

ーー日本経済全治3年といったが、消費税を上げるのは、3年後に議論をスタートさせるのか、3年後に引き上げるのか

「それは、景気対策が正直3年くらいだと思っているんですけど。アメリカもヨーロッパも、世界中巻き込みましたから。これまでの間、中国、アメリカへの輸出の外需で、GDPをのばしてきた。その2つが望み薄になって、中国には内需拡大をしないとえらいことになると話はしました。アメリカ、ヨーロッパに限らず、アジアも世界で金融に端を発した話がくしゃくしゃになると全治3年くらいかかる。少なくとも、景気が回復してある程度のパイが大きくなる前提がないと増税は極めて難しい」

ーー景気回復の目安は?

GDPの伸びだね。マイナスとはいわないけど、今ゼロくらい?貴方の頭の中ではどうなっている?計算した?」

ーー…すみません

「その種のレベルは調べてから聞け」

ーー景気対策重視といいながら、消費税を同時に打ち出すのは、チグハグなイメージを受けるが

「あらそう?全然違うね。いかにもいいことばかり言う人無責任じゃない?そういう人信用する?オレは信用しねえなあ。社会保障がふくれあがる傾向を抑えるのが限界がでてきている。少なくとも国民の意識の中では、年金、介護、福祉などの社会保障に不安を持っているのであれば、きちんと将来は、という話をしておく方が責任ある対応だと思いますけどね」


道路特定財源
ーー道路特定財源から地方へ1兆円回すとの話は、従来の地方道路整備臨時交付金7000億円にプラスして1兆円なのか、プラス3000億円なのか

「7000億円やめて1兆円ってことは、プラス3000億円ってこと?僕は基本的には道路特定財源にしろ臨時交付金にしろ地方の取り分が増えるという話しじゃないと意味がない。今の段階ではそう思います」


<関連>
20081030@かつてない難しい舵取り(麻生内閣総理大臣記者会見)
http://d.hatena.ne.jp/beber/20100616#p1