だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090206@無理して話を作られてるとしか考えられない


麻生首相ぶら下がり詳報】郵政民営化見直し発言「誤解、もしくは無理して話を作られてる」(6日夕)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090206/plc0902061940013-n1.htm
麻生太郎首相は6日夕、首相官邸で記者団に対し、首相の予算委員会での郵政民営化見直し発言への批判について「誤解、もしくは無理して話を作られてるとしか考えられません」と述べ、民営化に反対しているわけではないことを改めて説明した。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。

郵政民営化見直し】
ーー今日(6日)、民主党鳩山由紀夫幹事長が記者会見で「郵政民営化の嵐の中で3分の2の議席を得ているのだから、郵政民営化見直しというなら、まず国民に信を問うのが正論」と批判しているがどう考えるか

「あのー、一部に誤解、もしくはそう言った話を作られてるのかもしれません。少なくとも予算委員会で郵政株式会社などを民営化するという方針でやってきたのを国営化に戻すと言ったことは、1回もないと思います。従って、民営化をするということで選挙したんですから、従って民営化を国営化にすると言ったことは1回もないと思いますね。従って、その点ははっきり申し上げて誤解、もしくは無理して話を作られてるとしか考えられません。それがひとつです」

「もうひとつは、分社化の話ですけども、要は国民、利用してる人の利便性、そして経営するわけですから経営の効率性、この2つを考える。当然のことだと思いますね。民営化してんだから。その会社の内容をどう考えるかというのは法律で3年にいっぺん見直すという話に、ルールでなっていると思います。その3年にいっぺんが平成21年の3月がちょうど3年目。従って来月ということになる。すべてを分かった上で、今、言っておられるんでしょうか」

ーー首相は昨日(5日)の予算委員会で、「郵政民営化が決まるときに賛成じゃなかった」と発言されたが、それであれば総務大臣を辞任すべきだとの考えもあるが

「それも予算委員会の答弁でお答えしたと。聞いておられたと思いますんで、聞いてなかった顔してるから、もう一回言うのもいかがなものかと思いますけれども、言えといわれて、そういう質問をしなさいと上から言われたうえで、聞いてるんだと思いますんで、言いますけれども。あのときはいろいろな意見がありました。郵政民営化担当大臣ではありませんでした。私は外されてましたんで。総務大臣ですけど郵政民営化担当というのは私ではありませんでした。私は、そのときいろいろ意見がありましたから。私だけじゃありませんよ、意見がありましたから。そのとき意見がありましたから。最終的に結論が出ましたから、最終的に結論が出たならそれに従う。内閣の一員として当然じゃないですか。そうお答えしたと思いますが」


ヒラリー・クリントン国務長官来日】
ーーオバマ新政権のヒラリー・クリントン国務長官が16日に来日する。日米間には拉致問題基地問題と、いろいろ諸課題あるが、何を一番に訴えていきたいか。

オバマ新政権の国務長官の最初の外国が日本というのは、アジア重視という意味では、私はメッセージとしては非常にいいメッセージだと、私はそう思います。その上で、新政権の外交という部分において、少なくとも今、語り合わなければならないことは、今の経済危機の中で、世界第1と第2の経済大国はそろって何をする、ということ。まず当面の危機の回避。そしてその後に続く新しい世界の秩序、どういう具合に、という組み立てを考える、というのが当面、話し合わなければならない一番の大きな定義、話しあわなければならない話題、議題。一番はそれだと思いますけれども」

平成21年02月05日衆議院 予算委員会議事録
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_list.cgi?SESSION=13583&SAVED_RID=2&MODE=1&DTOTAL=1&DMY=15877
麻生内閣総理大臣 
よく皆さんいろいろなところをやっておられますので、先生のようにお詳しい方ばかりじゃないと思いますが、例えば、わかりやすい例で、今、郵政の話が出ました。

郵便局、国有化を民営化、これは今、目下進行中であります。民営化されました。民営化されましたけれども、今、その中でいろいろ問題が指摘されているというのは御存じのとおりでありますので、そういった意味では、全部やっちゃえばいいんじゃないかというのは間違いだったんじゃないの、もうちょっとここはというので、改善が、いろいろ案が出てきているというのは、私は、進化させるという表現を使わせていただいているということであります。


○筒井委員 
今、郵政民営化、郵政の分割・民営化のことについて言われましたが、これがまさに小泉・竹中路線の典型的な、象徴的な政策ですが、今の答弁ですと、この分割・民営化は見直すという答弁ですか。



麻生内閣総理大臣 
もう一回国有化すべきというようなことを聞いているわけじゃないでしょう。

今の中で、私は、民営化された以上、もうからないシステムはだめだと思います。どうも、商売からこの世界に来たのでそう思うんですが、私は、このシステムがきちんと、今のシステムでもうかりますか、三年後、五年後と。きちんと運営して黒字になってもらわなければいかぬ。私はすごく大事なところだと思いますよ。だって民営化したんだから。きちんと……(発言する者あり)いえいえ、ちょっと待ってくださいよ。その程度のレベルじゃ困っちゃうんだな、本当。この程度に行ってもらわなければいかぬ。だから、そこのところで見直すといえば、私は改善するというのが正しいと思っております。


○筒井委員 
今、分割・民営化で弊害が言われているのは、窓口会社と郵便事業会社と分離して、局長が郵便事業の仕事について関与できないとか、あるいは、地方の事業はいずれも赤字だから、集配局が物すごくいっぱい廃止になったり、あるいは簡易郵便局が休業状態に陥ったり、そういうことをしている。だから、やはりこの窓口会社と郵便事業会社との一体化をもう一度やらなきゃいかぬ、あるいは、三事業の連携をもっと強化しなければいけない、こういう方向で議論がなされているんですが、そういう方向での見直しはするということですか。


麻生内閣総理大臣 
これは、私の担当ではなくて、むしろ……(筒井委員「いやいや、総理の考え」と呼ぶ)いえいえ、担当じゃないという話ぐらいさせてくださいよ、担当じゃないんだから。(発言する者あり)ちょっと待ってくださいよ。担当じゃないということぐらい事実ですから言わせてください。(筒井委員「総理の考えは」と呼ぶ)私の考え、担当じゃないから、私はこれを言うには、総務大臣がきちんとやってもらわないかぬ、これは所管ですから。これがまず大事なところです。

ちょっと、いつも混線されて、何でもかんでも総理……(筒井委員「逃げないでくださいよ」と呼ぶ)逃げるような話をしているんじゃないでしょうが。(筒井委員「総理の考えを聞いているんです」と呼ぶ)だから、聞いてください。前段の話ぐらいさせてくださいよ、筒井さん。それぐらい、時間があるんだから、一時間持っておられるんだから。基本として、まずそういったものをきちんとしておかないと話が込み入りますので、所管の話はまずきちんとさせていただきます。

その上で、私とすれば、どういった形にすれば一番いいのかというのは、私は今その中にいませんので、正直、今の段階で、それを詳しく今の現場を知りません。ただし、特定郵便局はどんどん閉鎖されてどんどん減っているじゃないかというのは、最近は違いますね、またふえてきていますから。そういった事情は幾つかありますでしょうが……(発言する者あり)いやいや、減ってまたふえてきていますから。最近の数字を見てください、そういった数字になっているはずです。

だから、いろいろな意味で、あちらこちらで今修正がなされたりいろいろされているんだと思いますが、私は、基本的に、今四つに分断した形が本当に効率としていいのかどうかというのはもう一回見直すべきときに来ているのではないか。三年で見直すとか五年で見直すとか言っているから、そういったものは十分に見直しておかしくないんじゃないかということを申し上げております。


○筒井委員 
今の最後の答弁の方向を聞きたかったんです。四つに分割したのを、やはり見直しを検討しなきゃいかぬというふうに総理自身が考えておられる。その方向でやっていかなきゃいかぬと思います。

ただ、そのときに、総理自身の責任もはっきりしておいてほしいと思うのは、この分割・民営化の際の総務大臣は総理ではなかったですか。自分自身が担当としてやったことを、それをすぐ、まだ民営化が始まったばかりで見直さなきゃいかぬ。四つに分割したことというのは物すごい柱ですよ、その柱を見直さなきゃいかぬ。こういう状況のものをつくった責任について、やはり総理も反省してもらわなきゃいかぬと思いますが、どうですか。


麻生内閣総理大臣 
ごもっともな意見だと思いますよ。郵政民営化というのは、筒井さん、そのころどういう御関係だったか、内容にどれくらい詳しいか知りませんけれども、小泉総理のもとに賛成じゃありませんでしたので、私の場合は。解散の詔書にもサインしないとかいってえらい騒ぎになった立場にありましたので、そういった意味では、私も自分なりの意見は申し上げてきました。しかし、私は内閣の一員ですから、内閣の一員として、郵政民営化ということになったので、最終的には賛成しましたが。

お断りしておきますが、たった一つだけ言わせてください。みんな勘違いしておりますが、郵政民営化担当大臣ではなかったんです。忘れないでくださいよ、これだけは。みんな一緒にしたがっている、意図的にかどうか知りませんよ。総務大臣だったんだけれども、郵政民営化担当から、私は反対だとわかっていたので、私だけ外されていましたから。郵政民営化担当大臣は竹中さんだったということだけは、筒井先生、これだけはぜひ記憶をして、妙にぬれぎぬをかぶせられると、おれも甚だおもしろくないから。

ただ、国会の中においていろいろ議論はありましたよ。国会の中でいろいろ議論はあった。賛成もいろいろあった。だけれども、民営化は決定をされたんだ、民営化は決定されていましたから。したがって、今後は……(発言する者あり)


○衛藤委員長 
諸君、静粛にお願いします。


麻生内閣総理大臣 
では、もう一回言わせてください。聞こえていないかもしれないと思いますので。聞こえたくない方も含めて。

国会においては、議論の末、最終的に民営化は決定されたんですから。したがって、今後は国民へのサービスの向上とかそういったものを考えていった場合、やはり健全な企業になるというようにさせていくのが当然でしょう。そういった意味が重要なのであって、民営化後、今後改善すべきところはあると、筒井さんの御意見もいろいろあるんだと思いますので、そういった意味でぜひやっていただくというのが大事なことだと思います。


○筒井委員 
今明確に、総務大臣の時代に総務大臣としても反対だったということを述べられました。これは……(麻生内閣総理大臣「事実ですよ」と呼ぶ)事実ですね。それで、それは閣議の際に、もちろんその法案が案件が提出されて、賛成の人は花押のサインをしますね。もし本当に信念のある政治家ならば、あれだけの大問題になった郵政分割・民営化について、これは反対だと明確に自分の意思を通すべきであって、花押のサインなんかするべきじゃないと思いますが、サインはしたんですか。


麻生内閣総理大臣 
細目この内容を詳しく申し上げるのはいかがなものかと思いますが、最後までサインをしなかったためにもめました。私だけサインしなかったから。えらいもめましたけれども、内閣の一員としてという話が出ましたので、私としては最終的にサインをした、花押を書いたのは最後です。(発言する者あり)事実を申し上げているだけだから。