だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090408@地元の意見に真摯(しんし)に耳を傾けて、誠意を持って対応する。これ以外ない

 

麻生首相ぶら下がり詳報】「ごめん。朝日(新聞)と(間違えて)言われたら、不満に思うのは産経新聞とか」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090408/plc0904082206021-n1.htm
「ごめん。朝日(新聞)と(間違えて)言われたら、不満に思うのは産経新聞とか、いろいろあるから、それは大事なところだ」。8日夜、首相官邸沖縄県の米軍普天間飛行場の移設に関して質問を受けた際、沖縄の地元紙の名称を勘違いした麻生太郎首相は記者団に対して、こう素直に釈明した。詳報は次の通り。


贈与税減税】
ーー与党が協議中の経済対策だが、贈与税は今国会に提出する考えか

「昨日も同じ質問があったと記憶しますけれども、贈与税が出てきた背景は、個人金融資産1420兆円とか30兆円という個人金融資産がずっと動かないまま預貯金が増えている、という状況にあります。日本は非常に珍しい例だと思いますけども、この預貯金が動かないという状況にあるので、これが消費とか投資というように回らせるためにはどうするのか、というために考える内容の一つとして、贈与税が出てきたので、その対応について、今、自民党税制調査会が検討しておられる。これ、昨日、答えた通りだと思います。違っているところは、(首相の)ネクタイが違ったぐらいのものですよ。ほとんど違っていないと思いますけれども。何で、同じ質問をされるのか、分かりませんけれども」

ーー自民党の税調に任せていると

「はい」

ーー贈与税に関して、贈与できるだけのお金がある方ばかりが対象になる。批判も予想されるが

「贈与をされるというのは、いくらのお金を贈与されるのか。ご年配の方々が今、贈与される。ほしい子供の立場、使わないおじいさんというような関係というのは、いくつもありますんで、私はこれは正直申し上げて、『金持ち優遇』という批判は当たらないと思います」

ーー公明党は子育て世帯の支援などを盛り込むよう求めている。与党間で調整が進んでいるが、この政策はどう思うか

「子育てという話は、若い人のお母さん、母子家庭などなど、いろんな例があるんです。障害者、難病を抱えておられる、いろんな事情が、皆ある。そういう特殊な事情がある。『非常に厳しい状況にある方々に手厚い保護がいくべき』というのは、最初に補正をやるときに指示しました。公明党の提案以外にも、他にもいろいろあります。若い幼児を抱えた、どういう表現がよいのか知らんけど、そういった方々に対し、もっと手厚いことを考えるべきではないか。ずっと最初から、同じことを言っていると思いますけど」

ーー税制関連法案を出すかについては、直接答えなかったが、年度途中からでもやるべきか

「僕は年度途中であっても、少なくとも4月1日に(減税の適用を)さかのぼるとか、しないとか、よく言う。だから、『必ず年末でやるんだ』という話をしますけど、今、ただちに需要が喚起されることにつながるというのであれば、今の景気のなかで消費の占める比率は大きいと思いますから、『年度の途中であっても、その効果に確信が持てるのなら、やったほうがよい』。私はそう思いますけどね」

ーー国会に提案して野党が反対すれば、衆院再可決には60日間が必要になると思うが、必ず成立させるのか

「『必ず解散権に結びつかれますよ』という質問にしたいわけだな。先に質問の意図がみえるようになっちゃうと、人間がスレてきたと言われる。法律を出す出さないは、正直、今の段階で税調の話を聞いていないので、まだ分かりません。解散権の話は、これもいつも答える通りなのであって、『解散権については、しかるべき時期に、私の方で考えます。途中でやらなければならなかったら、やります』ということです」

ーー首相は、GDP比2%となる大規模な補正予算案を指示した。「赤字国債も辞さない」という指示もあったと思うが、中期的目標の財政再建との絡みをどう考えるか

「これは最初に言ったと記憶しますけれども、目先は景気対策。短期的には景気対策、中期的には財政再建と言ったんですが。今、平成23年財政再建の目標、この旗は、私は立てておくべきだと思っています。しかし、景気対策が、私は今の政策のなかでは、優先順位では1番だと思っています。これに全力を挙げるというのは当然なんで、その通り、実行してきたと思っています。そのためには、建設公債、また、いろいろな、よく言われる、何というの。『埋蔵金』という品のない言葉じゃなかったな。正しい言葉があったな。何と言ったかな。特別会計の積立金。(秘書官の訂正を受けて)財政投融資特別会計のなかから、そういったものをできる限りやる。なおかつ足らない分は、赤字公債の発行もやむを得ない。私は基本的にはそう思っています。優先順位の付け方は、それです」


普天間移設】
ーー今日、普天間基地移設の協議会で、仲井真弘多沖縄県知事が、滑走路を沖合へ移設するよう重ねて求めた。歩み寄る考えはあるか

「これは前々から、仲井真知事の要望でもありますし、普天間周辺の方々の要望などは、前から聞いているところでありまして、外務大臣時代当時から聞いていますので、内容は結構詳しいほうだと思っています」

「これまでの経緯というのがあって、『きちんと本当に、その内容でいけた場合は、間違いなく、沖縄県民を納得させるという自信が、あなたにはありますか』と聞かれたら、意外とないだろう。どうだ。大事なとこだぞ。これは。こんなところ、テレビなんか載らないから大丈夫だ。これは、一番、しんどいところだろう」

ーーうーん

「僕はね、そこのところが一番大事なのであって、僕はあそこの沖縄のなかから1万7000人からのアメリカ軍なり、家族を含めての人の絶対量が減る。そして、いわゆる、『(嘉手納より)南の部分(基地)』が返還されるっていうのは、僕は、優先順位の一番なんだと思うんだね。違うかね。沖縄新報」

ーーいえいえ、琉球新報です

琉球新報。ごめん。大事なところだよ。朝日と(間違えて)言われたら、不満に思うのは産経新聞とか、いろいろあるから、それは大事なところだ。ごめんなさい」

「それで、『そこが優先順位の一番なんだ』と僕自身は思ってんだね。だから、『そこのところを、かえるためにはどうするのか、というのが、多分、順番としては一番なんじゃないのかなぁ』と思っているわけ。分かる?」

ーーええ

「1万7000人の方が、だって、一番の希望だったじゃない。琉球新報。ねぇ。『一番大事だ』って言っていたじゃない。ずっと書いていたじゃないかよ。それが、今、変えることになったら、そのために、出て行く人の方も、自分たちの希望を言うさ。そりゃ。希望を言って、『出て行きます。その代わり、こうして』っていう話だろ。だから、こっちは抑止力等々を考えなければいけない。それも考えにゃいかん。というのを、日本としては全体で考えなければいかん。すごく大事なところなので、そういった希望を受け入れて。かつ、これまでロードマップは、きちっとやってる。地元の方の意見に真摯(しんし)に耳を傾けて、誠意を持って対応する。これ以外ない。ちょっと、ごめんね。琉球新報と沖縄新報を間違えちゃって」