だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090727@民主党のマニフェストは、財源がきわめてあいまい 政権交代は必ず景気後退に

 

麻生首相「財源がきわめてあいまい」
http://www.news24.jp/articles/2009/07/27/04140443.html
麻生首相は27日夜の定例会見で、民主党が発表した衆議院選挙のマニフェストについて「財源がきわめてあいまいだと思います」と述べ、「聞こえのよいばらまきの話は危ない」と語った。

民主党が発表したマニフェストは、「子ども手当」「高校の無料化」などの公約をあげており、生活支援を全面に掲げた内容となっている。これに対し麻生首相は、「何兆円かかります?5兆数億円かかると記憶しています。前は、(予算を)組み替えたら何となく財源が出てくる話を言っておられたが、無責任。聞こえのよいばらまきの話はきわめて危ない」と批判した。


麻生首相vs記者団 子ども手当・高校無償化…「いくらかかる」27日の首相
http://www.asahi.com/special/08021/TKY200907270383.html
民主党マニフェスト
――民主党マニフェストが発表された。子ども手当、公立高校の無償化……

「うん」

――高速無料化……

「うーん」

――出産一時金増額……

「うーん」

――あと、農家の戸別補償等々いろいろあるが、財源については、予算の組み替えなどで徹底した無駄遣いの排除を行うことなどで捻出するということだが、印象は。

「あのう、詳しく読んだ訳ではまだありません。従って、今、明確にそれを一つ一つ、あの、ここで反論するっていうか、その問題点を指摘するほど詳しく読んだわけではありませんので、今の、さっと見た話で、今の話を聞いただけですけども、少なくとも、子ども手当、高校の無料化、無償化、何兆円かかります? 5兆数千億かかると確か記憶します。

確かそれの財源の話に関しては、確か、前は、確か、あの時の財源の話は、いろいろ言っとられましたけれども、確か、あの時では、寡婦加算じゃなかった、ふ、えー、何とか手当、なんとか手……(後ろを見る。「配偶者控除」と後ろから声がかかる)配偶者こ、配偶者控除等々が、これでということを言っとられたと記憶しますが、そりゃ、全然額が違いますんで、そういった意味では、この財源がきわめてあいまいだと思います。

なんとか、組み替えっていう話は、前に予算委員会で一回お話を申し上げた記憶がございますが、その時も、組み替えたら何となく出てくるような話でしたけれども、あの話も、いかにそれが違うことかというのは説明をしたと思いますが、いずれにしても財源が無責任、きわめてあいまい、ここが一番の問題です。

またあ、確かインド洋の補給の話、また海賊の話、いろいろ今度は当面の間やると言っとられた、言っとられるそうだということだと記憶しますが、確かあのときは、インド洋に派遣を、自衛隊を派遣すんのは、憲法違反だと、何回もそう言っておられたと記憶します。今は憲法違反じゃなくなったんでしょうか?

(手元のペーパーに目を落とし、顔を上げ)僕は、こういうように、この安全保障という最も大事なところがころころ変わるというのが、日本の安全保障を最も危うくするもんだと思っています。従って、財源というようなものをきちんと明確にする。そういったようなことが一番大事なんだと思、思っておりますんで、いろいろありますけれども、あの、聞こえのいいばらまきの話っていうのは、私はきわめて危ない話なんであって、われわれはそこのところはきちんと責任を持って対応するというのが大事だというのがひとつと、やっぱり主張は一貫性を持ってもらわないと、ころころ変わ、変わるというと、また変わるのかという可能性を意味しますんで、私はその点、そこがぶれたと言われることになりゃせんかと、この前の時も申し上げたと思いますが、今回の時も同様の感じを持っています」

――今週末、自民党は(マニフェストを)発表するが、勝算はいかがか?

「今、あのう、詰めを急がしていて、いろいろ細目に分ける部分と、大見出しのとこと、二つに分ける、その二つに関連性をきちんとしておかんといかんと思って、作業を急がしているところです」


【豪雨災害】
――山口県知事と先ほど会談をされて……

「何知事? ああ、山口県知事、二井さんね、はい」

――先方から激甚災害の指定要請があったが……

「うん」

――いかがか?

「あの、山口県の話は、これは、一時間に100ミリ。これはあのう、有権者の方もよくご存じかと思いますが、これ、普通は一時間に50ミリというのを限度にして、普通は、作られているもんですが、その基準の倍以上の100ミリも降られたら、そら、かなりな河川ではんらんが起きたり、決壊が起きたり、いろいろのことになったんだと思います。明らかにそういった意味では、災害対策としては緊急を要するんで、林防災大臣を翌日一番で行かせたところで、今日また同じように福岡県にも行ってもらってますけど、こういった、あの、きちんと、あの、早急に対応する必要がある。そう思います」

――きのう、被災地入りを急きょ取りやめた。

「はい」

――今後、山口、福岡含めて現地入りの意思は?

「昨日、羽田まで行って、あのう二井さん、二井さんってのは知事から電話があって、とても岩国で降り、降りて頂く状況にもありませんし、降りても対応しようにも、救、救出活動すら止めているという今の状況で、総理大臣にお見えいただいても対応できませんという、誠に率直なお話がありましたんで、そりゃ、現地に迷惑かけるというのは最も避けねばならぬところですから、取りやめました。

要望ありませんかということを申し上げ、申し上げたら、国道が、だかが止まっているいるんで、その迂回(うかい)路として高速道路をというお話だったんで、直ちに対応するようにって、えっと、昨日対応が終わってると思いますが、あのう、西日本高速道路でしたか、直ちに対応するように言ったんですが、対応してもらいましたが、いずれにしても、現地っていうのを、うん、ちょっとまた、雨がも一回降ってきてるって話で、二次災害が起きる、気象庁の話ですと、も一回あり得る可能性がありますという話ですから、時期というのが難しいところですけど、なるべく早く現地っていうものを自分の目で見て確かめたいなと思っております」


平成21年6月29日 参議院決算委員会
http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_list.cgi?SESSION=3823&SAVED_RID=1&MODE=1&DTOTAL=1&DMY=29873
西田昌司君 これは、実は民主党の政権能力にもかかわる話なんですが、先ほど西島委員の方からもありました、財源の手当てがない政策を民主党さんたくさんおっしゃっているじゃないかと。私も、非常にこの間の議論はおかしいなと思うのは、要するに民主党さんは、自分たちは、私の聞いたときでは二十兆円ぐらい独自の政策、これはマニフェスト等にも書いておられましたですね、景気対策を含めてやると言っていたんですね。一番有名なのは、高速道路をただにしますとか。じゃ、しかし、その財源は一体どうするのかといったときに、それは無駄遣いやめたらできると言うんですね。

無駄遣いやめるのは、これは当たり前ですよ。しかし、無駄遣いをやめるんだから、その予算の執行をやめて違う予算を立てるんですからね、これは予算の付け替えなんですね。付け替えなんですよ。じゃ、付け替えするんならどれを、どの事業をやめるのかということを説明しなければならないんだけれども、それは無駄をなくしたらいいんですという鳩山代表を始めの答弁なんですね。これではほとんど予算を組むことすらできない。

先ほど民主党は、決算ができない何とか言っていましたけれども、あなた方の言っている話は予算自体絵にかけない。こういう話が、私は思うんですが、まず総理の方からこの問題について御答弁、どういう御所見をお持ちか、お聞きしたいと思います。

内閣総理大臣麻生太郎君) よくよく、度々この話が出てきておりましたので、よく聞いていたところでありますけれども、何となく予算の、経済用語では勘定区分というんですか、分類を分ければ、予算の分類を変更しただけで財源が捻出できるかのごとき話でしたけれども、そんなことはあり得ないと思います。予算の分類の変更だけで捻出ができるはずがないと。できると言うてありますから。

私は、例えば御指摘の補助金補助金ですよ、補助金四十五兆円というのがありましたけれども、高齢者医療とか生活保護など社会保障費がそのうち二十兆円ですよ。これなかなか削れないと思いますね。加えて地方交付税が十七兆ありますよ。これも削られるというおつもりでしょうか。

私は、そういったものを踏まえますと、私はこれらはいずれも、とある方に伺いますと、削減はこの二つは難しいですなと答えておられます。ちょっと分かっておられる方なら必ずそう答えられるはずです。

また、補助金のほかには幾つもありますが、義務教育というものの国庫負担金とか、このとき話題になりました学校耐震化というものも今問題になっておりますが、文教関係費が約五兆円ですよ、それを入れますと。こういうものを足していきますと補助金の九割ということを超えることになりますんで、これから二十兆円を捻出するというのはなかなか難しいと、私は基本的にそう思っておりますんで、財源はしっかり明らかにしていただきたいと思っております。

西田昌司君 今総理から明確に御答弁いただいたとおりなんです。一国の国を預かる総理というのは、やっぱりそういう財源がちゃんと示せて、そしてそれを国民に訴えて、それで選挙をするというのがこれは当たり前なんですが、財源は示さない、そして自分たちの党の代表二代続けての政治資金の不正については臭い物にはふたをする、そして与党の議員についてはちょっとのことでも追及していくと。これは野党だから許されるのかもしれない。

野党だから許されるのかもしれないけれども、これ、与党になれば当然許されませんよ。

で、彼らも、私が言いたいのは、これは、これから間もなく選挙始まるでしょう。しかし、そのときに、そういう国民に明らかなでたらめを言って、また真実を述べないで、そして選挙をやっていって、誤った判断を国民がしてしまうと、これ、とんでもない話。

ですから、今日は、そういうことを踏まえて国民にしっかりと判断をしてもらうためにやったわけですが、もう一度総選挙に向けて総理の決意をお伺いしたいと、お聞かせいただきたいと思います。

内閣総理大臣麻生太郎君) 財政というものは、これは国というものを運営する意味においては最も大切なものの一つだと、私はそう思っております。我々は、今景気というものをまずは立て直す、それが国民の多分総じた気持ちだと思いますが、これは断固やらしていただきます。

その上で、我々は、仮に今政権交代ということを旗印にしておられるようですが、政権交代は必ず景気後退になるだろうと存じます。