だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090605@国防を預かる立場としては極めて無責任


【麻生ぶら下がり】普天間移設「どこの県に移転か教えてほしい」(5日夜)
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090605/plc0906052126014-n1.htm
麻生太郎首相は5日夜、民主党鳩山由紀夫代表が沖縄県の米軍普天間飛行場の県外移設を主張していることに関し「どこの県に移転されるのかをぜひ教えていただきたい。国防を預かる立場としては極めて無責任なことになるのではないか」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

地球温暖化
ーーよろしくお願いします。TBSです

「はい」

ーーまず地球温暖化対策の温室効果ガス削減に向けた日本の中期目標について今日、電話会談をした潘基文国連事務総長は…

「ああ、潘基文やったね」

ーー日本に「先進国として野心的な目標設定をしてほしい」と述べたが、日本は閣僚の意見も分かれている状況だ。どのようにリーダーシップを発揮して取りまとめるか

「ずっと前にも言ったと思いますけれども、いろいろな人がいろいろなことを言っているけれども、世界中でね。基本的にはこの目標がきちんと実行可能、立てた以上は、かつそれが地球の温暖化に資する。
 
そしてそのためには参加国は主要排出国がみな入るというような条件を満たされないで、日本だけというようなことになるということは避けねばならぬと思っています。

いろいろな意見がありますので、野心的な目標を出して、日本だけがなんていうことになるようなことにはなると、これは日本の産業競争力にも影響しますし、また各家庭の負担というものも考えなくちゃいかんし、いろんなことを考えなきゃいかんと思っていますので、それを判断した上で、決めさせていただきたいと思っています」

ーーその負担の部分で高い目標設定には反対や抵抗があるが、そういう意見も説得して…

「高い方を払えというように説得しろといっておられるのですか?」

ーーそういう抵抗感を持っている人もいると思うが、きちんと説得して目標設定をする考えか

「あの、高い目標というのはちょっとあなたの質問がすごく漠然としているんで、きちんと言わないと、これ混線するよ」

ーー温室効果ガス排出量の削減数値として25%とか、いろんなコストの面とか厳しいという意見もあるが、そういった意見に対しても

「ぼくは、25%の場合は各家庭いくらでしたっけ?」

ーー把握していない

「30万円を超えていると思いますけど。各家庭が30万円を払えといわれて、今払うかね。払うと思います? いや、聞いてんだよ、逆に。まじめにちょっとみんな聞いている立場だから。そっちも答えたらどう。どう思う?」

ーー払う人もいる

「払う方もいる? ああ、そうか。ぜひ紹介してもらいたいと思うけど。ぼくは払うといった人、正直いって、あのマップを見たときにほとんどいらっしゃいませんでしたね。『へぇーっ』と、ぼくはもう少し高く出るのかと思いましたけど。10対1、9対1ぐらいの比率だったと記憶していますので、そういった意味では各家庭がどれだけ負担するかということになるかというのをきちんと示すか、示さないかというのはすごく大事だと思いますよ。

かっこよく数字だけ言っても、それを裏付けるものは各家庭に負担がかかってくるという部分というのは、きちんとしないと無責任な質問になったり、無責任な発言につながるんじゃないですかね。ぼくはそう思いますけどね」


東京都議選
ーー東京都議選についてだが

「都議選。はい」

ーー日曜日から、候補者の事務所を訪問するなど、てこ入れをスタートさせるが、衆院解散・総選挙を控え、この都議選の位置づけは

「都議選っていうのは基本的には首都ですから。これは都議選っていうのは、基本的に首都の決戦といわれてますんで、これはきちんとして、何、都議選の応援というのは、前、何してましたかね、前の都議選のときにも行きましたし、総務大臣してましたかね、あの時も行きましたし。そういった意味では、首都の選挙の応援ですから、当然行きます。これが総選挙と関係するかって? 関係ないですね」


米軍普天間飛行場移転
ーー共同通信です。沖縄県の米軍普天間飛行場移設について2点。ひとつは、米海兵隊のコンウェー総司令官が上院の公聴会で移設に関して、「われわれには検討に値する修正案がある」と在日米軍再編の計画を見直す可能性を示したが、感想は

「詳細を知りませんので、答えようがありません」

ーー2つめは、民主党鳩山代表普天間飛行場の県外移設を主張しているが、実際に政権を担当する首相から見て実現可能だと思うか

「今の普天間から、現在のいわゆる辺野古(へのこ)に移すとか、いろいろあった話に至るまでの経緯をご存じないんじゃないんでしょうかね。

あれが移転をする。今のところに移転をするまでには、県外移転を含めて、多くの案が検討されたと思いますね。かなりの時間かけて検討した結果、いわゆる在沖縄米軍海兵隊含めて、抑止力というものを考えたときには、位置としてはあの沖縄がもっとも望ましい。

加えて県外移転を受け入れてくれるという県はなかった。それがあの時の経緯だったと思います。従って、県外移転を言われる場合は、どこの県に移転されるのかをぜひ教えていただきたい。それが一点。

その場合は、そこに移転した場合に、沖縄の持っております抑止力というものが、きちんと保持されるという保証も見せていただかないと、国防とかいうものを預かる立場としては極めて無責任なことになるんじゃないかと、ぼくはそう思いますけどね」