だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20081019@航空観閲式[2]

航空観閲式2008 麻生首相訓示
http://www.asagumo-news.com/data/2008/asou_Kunji.html
航空観閲式に臨み、自衛隊の最高指揮官として、訓示します。諸官の気力あふれ、規律正しい姿に接し、誠に心強く思います。わが国の発展と繁栄のためには、わが国の平和と独立が守られ、国の安全が確保されていることが、必要不可欠です。

自衛隊の活動は、非常に多岐にわたっております。昼夜を置かず、怠ることのできない、警戒監視。いつ起きるかわからぬ、災害への対応。ペルシャ湾での掃海活動。カンボジアや、東ティモールなどでのPKO活動。そして、津波支援などの国際緊急援助活動。現在も、はるか中東の、ゴラン高原や、イラク、インド洋、ネパールにおいて、自衛隊は、国際社会のため、そして、わが国の国益のために、汗を流しております。そして間もなく、アフリカのスーダンにも、隊員が派遣されることになります。私は、ご家族と遠く離れ、厳しい環境の中で、任務に真摯に取り組む諸官を誇りに思います。

わが国の安全保障にとって、日米同盟は基軸です。今日の国際社会は、伝統的な国家間の問題から、テロなど新たな脅威や、多様な事態に至るまで、さまざまな課題に直面しております。これらに対処するためには、まず、日本自身の防衛努力を行うとともに、日米同盟を強化していかなければなりません。ミサイル防衛をはじめとする、日米防衛協力を推進し、在日米軍再編を、着実に実施し、日米安保体制の信頼性を、一層向上させていくことが重要です。

また、わが国は、国際社会の責任ある一員として、国際社会の平和と安定のため、人的貢献をしていく必要があります。航空自衛隊によるイラク復興支援活動は、国際社会から、高い評価を得ております。私は、平成18年8月、外務大臣として現地部隊を視察しました。現地の空輸活動は、砂塵が突然舞い、視界がさえぎられるという厳しい環境の中で、大変な緊張を強いられるものであるということを、身をもって感じたところでもあります。こうした中で、みなさんは、平成16年3月から約4年7カ月、大きな事故一つなく、任務を全うしています。大変素晴らしいことだと、誇りに思っているところであります。

これらの実績を踏まえ、今後とも「テロとの闘い」をはじめとする国際平和協力活動に、主体的・積極的に取り組んでいく必要があります。特に、インド洋では、海上自衛隊の諸官は、気温70度にならんとする甲板の上で、正確無比に、事故もなく、給油活動を実施しています。

この補給支援活動は、日本が、日本の国益をかけ、日本人自身のために行ってきたものです。そして、多くの国が、尊い犠牲を出しながら、アフガニスタンへの関わりを、むしろ増やそうとしております。来年早々、この活動の期限を迎えますが、国際社会の一員たる日本が、この活動から手を引く選択はありません。

諸官は、隊員となる際、「強い責任感をもって専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえる」と宣誓しました。私は、自衛隊の最高指揮官として、諸官と心を一つにし、わが国の独立と平和を守るという、崇高な使命を果たす決意であります。諸官においては、日本が長く平和と繁栄を享受できるよう、その礎として、常に国民とともにあり、国民を守り続けていく使命を自覚し、任務に精励されることを強く希望して、私の訓示とかえます。


航空観閲式に出席
http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2008/10/19kanetusiki.html