だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090131@ダボス会議


麻生首相ダボス会議で講演 経済危機克服へ「新しい秩序創り」提唱
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090131/plc0901312043008-n1.htm
ダボス(スイス東部)=田中靖人】麻生太郎首相は31日午前(日本時間31日夜)、ダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の特別セッションで講演した。現地滞在7時間の強行日程だが、世界的な経済危機克服には「政治主導」を説く必要があると判断した。世界第2の経済大国の「責務」を強調し、アジア諸国への1兆5000億円以上の政府開発援助(ODA)供与を表明、各国に内需拡大を呼びかけた。「経済・外交の麻生」をアピールできたのか−。

「経済的繁栄と民主主義を希求する先に平和と幸福がある」。首相は冒頭で施政方針演説でも使ったフレーズを「私の信念であり、わが国が戦後歩んだ道だ」と紹介した。世界経済フォーラムは1971年に創設され、各国首脳や企業トップ、有識者らが集まり、年次総会は、その年の世界経済の動向をリードする。首相の狙いは「新しい世界の秩序創(づく)り」の提唱だった。

首相はバブル崩壊やアジア経済危機を乗り越えた日本の成功体験を紹介し、日本の経済的優位性と国際経済への貢献力を強調。
その上で、

  1. 金融危機への措置
  2. 世界経済の体質改善
  3. 地球温暖化防止−の3つの処方箋(せん)を提示した。

具体的には「市場ルールの再構築」「保護主義の阻止」の必要性を説き、「外需依存から脱却し、内需を拡大すべきだ」と訴えた。

また、アジア、アフリカ中東の安定と経済成長に向け、ODAや人材育成による積極支援を表明。日中韓の連携により他のアジア諸国の経済を牽引(けんいん)する構想を掲げ、「域内の協力の深化が世界経済の回復にもつながる」と主張した。

一方、北海道洞爺湖サミットで合意した温室効果ガス排出量半減目標について日本は2020年までの中期目標を6月までに発表すると表明。「裏打ちのない宣言でなく実行可能で地球温暖化対策に貢献するものにしたい」と述べた。

首相は最後に「幸福論」(アラン著)の一節「悲観主義は気分であり、楽観主義は意思である」を引き、「意思ある者が難局を克服する」と締めくくった。これが講演の基調といえる。

中国経済への不安払拭(ふつしよく)に大半を費やした中国の温家宝首相の講演とは対照的であり、日本の存在感を示す好機となった。ただ、日本経済に好転の兆しは見えず厳しい政権運営はなおも続く。「意思ある楽観主義」は首相の自戒の言葉でもある。


世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席
http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2009/01/31davos.html