だいたい32×32で、麻生政権を振り返る。

麻生政権 2008年9月24日から2009年9月16日をドット絵で振り返っています。

20090512@日露首脳会談


北方領土問題解決に向け作業加速で一致=麻生・プーチン会談
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-37966920090512
[東京 12日 ロイター] 麻生太郎首相とロシアのプーチン首相は12日夕、官邸での会談後に共同記者会見に臨み、北方領土問題解決に向けた方策を模索する作業を加速することなどで一致したことを明らかにした。

7月にイタリアで開催される主要国首脳会議(サミット)における日露首脳会談でも、領土問題について話し合うことを確認した。

麻生首相によると、会談では北方領土問題について、1)両国間に平和条約が存在しないことが日露関係進展の支障になっている、2)領土問題という日露間の障害を取り除くため、4島の帰属問題の最終的な解決が必要、3)領土問題をわれわれの世代で解決するため、双方に受け入れ可能な方策を模索する作業を加速する−−ことで一致した。

麻生首相は「領土問題というトゲを取り除くことができれば、(日露は)真のパートナーとしての関係を構築していくことが可能になるだろう」と強調し、「7月のサミットに向けて有意義だった」と領土問題進展に期待感を示した。

これに対してプーチン首相は、ロシア側としてサミットにおけるメドベージェフ大統領との首脳会談でも領土問題について話し合う用意があると述べるとともに、「その中で、あらゆるオプションが話し合われることになる」との見解を示した。 

麻生首相は、プーチン首相の訪日が「日露関係を高い次元に引き上げる重要な一歩になった」と成果を強調。プーチン首相も「ロシアと日本の関係発展が、地域の発展と安全保障の重要な要因であることを確認した」と応じた。


麻生総理とプーチン・ロシア首相との会談(概要)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/russia/visit/0905_sk.html


麻生総理とプーチン・ロシア首相との共同記者会見
http://www.kantei.go.jp/jp/asospeech/2009/05/12kaiken.html


20090131@ダボス会議


麻生首相ダボス会議で講演 経済危機克服へ「新しい秩序創り」提唱
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090131/plc0901312043008-n1.htm
ダボス(スイス東部)=田中靖人】麻生太郎首相は31日午前(日本時間31日夜)、ダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の特別セッションで講演した。現地滞在7時間の強行日程だが、世界的な経済危機克服には「政治主導」を説く必要があると判断した。世界第2の経済大国の「責務」を強調し、アジア諸国への1兆5000億円以上の政府開発援助(ODA)供与を表明、各国に内需拡大を呼びかけた。「経済・外交の麻生」をアピールできたのか−。

「経済的繁栄と民主主義を希求する先に平和と幸福がある」。首相は冒頭で施政方針演説でも使ったフレーズを「私の信念であり、わが国が戦後歩んだ道だ」と紹介した。世界経済フォーラムは1971年に創設され、各国首脳や企業トップ、有識者らが集まり、年次総会は、その年の世界経済の動向をリードする。首相の狙いは「新しい世界の秩序創(づく)り」の提唱だった。

首相はバブル崩壊やアジア経済危機を乗り越えた日本の成功体験を紹介し、日本の経済的優位性と国際経済への貢献力を強調。
その上で、

  1. 金融危機への措置
  2. 世界経済の体質改善
  3. 地球温暖化防止−の3つの処方箋(せん)を提示した。

具体的には「市場ルールの再構築」「保護主義の阻止」の必要性を説き、「外需依存から脱却し、内需を拡大すべきだ」と訴えた。

また、アジア、アフリカ中東の安定と経済成長に向け、ODAや人材育成による積極支援を表明。日中韓の連携により他のアジア諸国の経済を牽引(けんいん)する構想を掲げ、「域内の協力の深化が世界経済の回復にもつながる」と主張した。

一方、北海道洞爺湖サミットで合意した温室効果ガス排出量半減目標について日本は2020年までの中期目標を6月までに発表すると表明。「裏打ちのない宣言でなく実行可能で地球温暖化対策に貢献するものにしたい」と述べた。

首相は最後に「幸福論」(アラン著)の一節「悲観主義は気分であり、楽観主義は意思である」を引き、「意思ある者が難局を克服する」と締めくくった。これが講演の基調といえる。

中国経済への不安払拭(ふつしよく)に大半を費やした中国の温家宝首相の講演とは対照的であり、日本の存在感を示す好機となった。ただ、日本経済に好転の兆しは見えず厳しい政権運営はなおも続く。「意思ある楽観主義」は首相の自戒の言葉でもある。


世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席
http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2009/01/31davos.html